機動戦士ガンダム
2086話
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球に落とせばよかったものを、わざわざコロニーを地球に落としたのだ。
これによって、他のコロニーはいつ自分達の住んでいるコロニーが同じように武器として使われるのかを不安に思い、ジオンの味方になるという選択肢は、消えた……訳ではないが、かなり選びにくくなってしまったのは間違いない。
ギレンがやるべきは、ジオンVS連邦ではなく、スペースノイドVSアースノイドという枠組みに持っていく事だったと思うんだが……いや、ギレンという人物はかなり頭が良いらしいから、俺が思いも付かない事を考えている可能性はあるのかもしれないが。
いや、俺がどうこう言うべき事じゃないか。
ジオンの事はジオンに任せればいい。
「なぁ、ちょっといいか? この辺にエデンって酒場があるって聞いて来たんだけど、場所を知らないか?」
「あ? エデン? ああ、それなら……って、おい。お前の歳で酒場に行くのか? ちょっと早いだろ」
近くで仲間とジオンの栄光を話し合っていた男に声を掛けると、そんな風に言われる。
……ちっ、しまったな。そう言えば今の俺は10代半ばの姿だった。
何となく慣れからこの姿でいたんだが、これなら20代の姿に戻っておけばよかった。
「ああ、こう見えても、それなりの年齢なんだよ。背が伸びないけど。それより、ジオンの勝利を祝って、エデンって酒場で仲間と一緒に飲む事になってるんだが、話を聞いただけで、場所が分からなくてな」
「ふーん。まぁ、それならいいか」
普段であれば、咎められてもおかしくはない。おかしくはないんだが……今はジオンの連戦連勝という事でテンションが上がっている為だろう。
男はあっさりと、店の場所を教えてくれる。
「ほら、あの通路があるだろ? あそこから裏通りに入って……」
「なるほど。悪いな、助かった」
エデンという酒場はそこまで遠くないらしく、幸い男の説明で間違える事なく到着する事が出来たのだった。
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