機動戦士ガンダム
2086話
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ちころなんだからよ!」
「親方、それは間違いないですけど、オデッサを奪って地球に侵攻した俺達ジオンですぜ? ここが戦場になるような事は、まずないんじゃないですか?」
「そうかもな。だが。万が一って事もあるし、何より地球攻撃軍にはMSは幾つでも必要なんだ。このザクだって、いつそっちに回されるか分からねえんだ。なら、しっかりと整備しておく必要があるだろうがっ!」
ワッパを1機空間倉庫の中に収納していると、そんな声が聞こえてくる。
けど……ザク? メンテナンスベッドにあるあの機体は、ザクじゃなくてザクUだったと思うんだが……まさか、整備員と思える奴がそんな言い間違いをするとも思えない。
となると、ジオン軍の中ではザクUはザクって呼ばれているのか?
……その辺りは、それこそランバ・ラル辺りに会ってから聞けばいいか。
取りあえずそう判断し、俺は影のゲートに再び潜って格納庫から姿を消すのだった。
ちなみに、完全に身体が影に沈みこむ直前に『おい、俺のワッパはどこだ!?』とかいった声が聞こえたが、自分の持ち物ならしっかりと管理しておいた方がいいんだけど、一体ワッパはどこにいったんだろうな。
「うーん、予想外……いや、予想出来てしかるべきだったか」
ズム・シティの中にある裏通りを歩きながら、そう呟く。
エデンという酒場の大まかな住所は分かったが、正確な場所までは分からない。
また、ジオンの内情が具体的にどんな風な感じなのかを自分の目で確認するという事もあって、取りあえず歩きながらエデンを探していたんだが……街中は、半ばお祭り騒ぎに近い状況になっていた。
「ジオン公国ばんざーい!」
「ジーク・ジオン、ジーク・ジオン!」
「地球連邦軍なんて、選ばれし民たる俺達ジオンにとっては、どうって事のない相手なんだよなぁ、連中もそれが分かってれば大人しく降伏したんだろうけどよ!」
「ぎゃはははは、無理だってそんなの。連邦軍なんざ、所詮物事を見る目が全くないんだからよ」
「まぁ、おかげで俺達ジオンは地球にある資源を大量に貰えるんだから、連邦軍が無能で万々歳って奴さ」
聞こえてくる、そんな声。
皆が皆、喜び、騒いでいた。
まぁ、セイラの家で見せて貰ったジオン……いや、スペースノイドの歴史を見れば、連邦に連戦連勝のこの状況で、しかも地球の中でも特に資源の多い地として知られているオデッサを占領したというのは、鬱憤を晴らす効果があるのも間違いないだろう。
それだけであれば、俺も特に何も思わないし、連邦軍のやってきた事を知った今なら、ジオンによくやったと言ってもいい。
だが……戦争の最初にやったコロニー落とし。これがいけない。
それこそ、本来ならコロニーではなく、それこそ小惑星なりなんなりを地
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