第三章
[8]前話
「わからないわよ」
「お師匠さんの小言凄いからね」
イエローは師匠のそれを思い出した。
「嫌味で延々と言うし」
「あれ聞きたいの?」
「まさか」
「だったら駄目よ」
「あれを聞くって思うと」
ピンクもこう言った。
「最初から外した方がいいわね」
「そうでしょ」
「じゃあマイコファイブも外す」
「あの服もね」
「そういえばお師匠さんも昔戦隊だったけれど」
グリーンはこのことを話した。
「その時の服で出て来ないからね」
「普段はそうでしょ」
「私達と一緒に戦う時以外は」
「だから余計に怒りそうね」
「私達が普段マイコファイブの格好になったら」
「そうよね、じゃあもうね」
ここでグリーンが言った提案はというと。
「舞妓さんの服でいく?」
「私達のお仕事の服ね」
「それでいく?」
「動ける筈ないじゃない」
舞妓の服についてはだ、舞子はこう述べた。
「あんな服着たら」
「重くて動きにくくて」
「それでね」
「そう言われるとね」
「そうでしょ」
「まああれはないわね」
イエローもこう述べた。
「舞妓さんの服は慣れないと動くことすら辛いから」
「そんなの着て運動出来ないでしょ」
「出来る筈ないわね」
「だから無理よ」
「着物自体が動きにくいし」
ピンクはこのことを指摘した。
「重さだって洋服の倍で」
「あれ着て素早く跳んだり跳ねたりよ」
そうすることをだ、舞子はピンクに話した。
「難しいなんてものじゃないでしょ」
「確かにね」
「もうこれは一番ないわ」
「何といっても」
「そう、着物で動けたら」
その舞妓の服でだ。
「もう何かが違うから」
「それじゃあね」
「これもないわ」
「ううん、絵にはなるけれど」
ブルーは腕を組んで述べた。
「流石に着物では戦いは出来ないし」
「勿論訓練もね」
「だったらね」
「論外ね」
「そうよね」
「流石に」
こう言ってこれもなくなった、舞妓の服も。
そうしてあれこれ五人で話した、その結果決まったがその服はというと。
体操服だった、それで舞子は仲間達にやや憮然とした顔で言うのだった。
「結局これしかないのね」
「というかこれしかないじゃない」
「身体動かす為の服なんだから」
「だったらこれからもこの服で訓練しましょう」
「そうしましょう」
「そうね、じゃあ今日もはじめましょう」
愛子も仲間達に応えた、そしてだった。
仲間達と共に訓練を行った、体操服と半ズボンは実に動きやすかった。それで訓練にも最適であった。
訓練の時の服 完
2018・6・23
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