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空に星が輝く様に
191部分:第十四話 夏の終わりにその九
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ら駄目よ」
 母が言うことはこれだった。
「いいわね、幾ら奇麗な娘でもね」
「そんなことしないよ」
 息子はむっとした顔で母に返す。
「俺がそんなことするように見えるのかよ」
「ええと、西堀さんだったわよね」
「はい」
「陽太郎が何かしたら容赦する必要はないから」
 月美に対しても言うのだった。
「その居合で切り捨てていいからね」
「切り捨ててって」
「女の子も強いんだって見せてやって」
 随分と物騒なことを言うのだった。
「わかったわね。それでね」
「それは」
「ああ、気にしなくてもいいからさ」
 陽太郎はたまりかねた顔で月美に対して告げる。

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