第壱話:綾波さんは揉まれたい
第壱話:綾波さんは揉まれたい(承)
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る。流石に付き合いの長いサラトガを誤魔化せはしないようだ。
「何でも言ってよ! このシスターサラ、あやちゃんの悩みなら何でも解決しちゃうよ!」
そう言って、サラトガは低い背で薄い胸を張る。綾波は思う。サラトガは確かに親しい友であるし、年長者として頼りがいもある。その言葉は頼もしい。だが、先立つものがこれではちょっと。
「なになに? あやっち悩みがあるんだー? 任せといてよー! 私がズバッと解決しちゃうよー!」
次いで声をかけてきたサンディエゴを見る。確かに先立つものはある。だが、その顔を見て、首を傾げる。正直、解決策をもたらしてくれるようには見えない。
「明石。ちょっと、相談があるのですがいいのですか?」
綾波は最後に残った明石に言う。彼女は艦娘の身体に関して詳しく、相方の夕張と共に様々なものを開発し、諸々の問題を解決してきた。彼女と夕張なら何とかできるかもしれない、と思ったのだ。
「にゃ! 明石に任せろにゃ! 明石と夕張姐さんが本気になれば解決できない問題なんてないにゃ!」
明石が気合を入れた声で綾波に応じる。
「ちょ! あやっち!?」
「どこ見て判断したの〜!?」
ショックを受けたサンディエゴとサラトガが抗議の声を上げるが、敢えて無視する。申し訳ないが、これが最適解だ、と綾波は思うのだ。
綾波はとりあえず思いの丈をぶちまけてみる。指揮官がベルの胸は触るのに、自分の胸を触らないこと。更にはプリンツ・オイゲンやフッドには水着を着せたがるのに、自分にはそうした服を着せようとはしないこと等々。
「うんうん。それは多分指揮官に女の子として見られてないねぇ」
ヴェスタルの横で話を聞いていたサンディエゴが頷きながらしたり顔で言う。やはりそうなのか、と内心でショックを受ける綾波。だが、あれだけのものを持っておきながら、恐らく自分以上に女の子として見られていないであろうサンディエゴには言われたくはない。というわけで聞かなかったことにした。
「うーん…そういう訳じゃないと思うけどねー…」
サラトガは微妙に困った表情で、珍しく非常に歯切れの悪い口調で言う。何だかよくわからないが、サラトガなら言いたいことがあるならはっきり言うだろう。単に指揮官の態度が自分同様よく分からなくて困っているのかもしれない。
「にゃ〜、水着云々は置いておいて、触らないのは綾波の身体を気遣ってのことかもしれないにゃ」
明石が綾波の身体を眺めて具体的な話をする。
「綾波は人間で言えば成長途上の身体にゃ、そのぐらいの人間の女の子の身体というものはとても繊細で痛みやすいものだにゃ。下手に性的なアプローチをかけると、最悪の場合取り返しのつかないことになる可能性もありえるのにゃ」
「そ
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