機動戦士ガンダム
2085話
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の暴挙を止めた存在でもある。
つまり、色々と複雑な相手という訳だ。
それだけに、こうしていざ本物のアムロ・レイに会うとなると踏ん切りが付かないのだろう。
「俺がチャイムを押してもいいけど、どうする?」
「……いえ、私がやるわ。これは私がやるべき事だもの」
そう言い、セイラはチャイムを押す。
家の外にも微かに聞こえてくる音。
だが……家の中から誰かが出てくる気配はない。
一応といった風に家の中の気配を探ってみるが、そこには間違いなく1人の気配があった。
居留守のつもりか?
「いないのかしら」
「いや、中にいるのは間違いない。ただ、こっちに出てくる様子はないけどな」
「……その、こういう時はどうすればいいのかしら?」
「そう言われてもな」
それこそ、影のゲートを使って中に入る……ってのは、この場合明らかに駄目なのは間違いない。
そうなるとやっぱり無難に、何度となくチャイムを鳴らすのがいいだろう。
普通にやれば、間違いなく迷惑な行為ではあるのだが……
セイラに代わり、再びチャイムを鳴らす、鳴らす、鳴らす、鳴らす。
幸いにもと言うべきか、俺が4回チャイムを鳴らしたところで、中の気配に動きはあった。
「何だよ、フラウ。いつもなら何も言わずに……」
扉を開け、今の俺と同い年くらいの男が姿を現す。
俺達をフラウという人物と勘違いしていたのか、面倒臭そうにそう言いつつ……だが、扉の前にいたのが俺とセイラだった事に驚き、少し驚く。
「アムロ・レイか?」
「え? あ、ああ。うん。そうだけど。……君は?」
「アクセル・アルマーだ。……よろしく」
そう言い、手を差し出す。
セイラの時は俺と最初に触れた時に、あの妙な空間に入った訳だが……さて、どうなる?
そんな風に思っていると、握手を求める手に気が付いたのか、アムロは訝しげに俺に手を伸ばし……
「うっ、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
瞬間、恐怖の表情で叫びながら、そのまま家の中に逃げ帰る。
……え? 何がどうなった?
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