機動戦士ガンダム
2085話
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けどな。いや、こういう場合は待たせてごめんと言うべきか?」
そう告げるが、セイラは俺が何を言ってるのか分からないといった様子で首を傾げる。
あれ? これは結構分かりやすいネタだと思ったんだが。
もしかして、UC世界ではあまり流行ってないのか? それとも、単純にセイラがそっちに興味を持ってないだけなのか。
今はその辺を気にしてもしょうがないか。
「取りあえず、アムロの知り合いは見つかったぞ」
そう言ってハヤトの方を見ると、ハヤトは自己紹介を促されていると悟ったのだろう。慌てて口を開く。
「ハヤコ・コバヤシです」
ハヤトの頬が薄らと赤いのは、セイラの美貌に目を奪われていたからか。
……実際、セイラは間違いなく大人びた美人なのは間違いないしな。
この辺り、生まれ持った気品とか、そういうのが関係しているのか?
その辺りを言えば、ハヤトも照れくささから俺達をアムロの家まで案内するような真似をしない可能性もあるから、何も言わないが。
もしかして、このハヤトって奴も実は原作キャラだったりしないだろうな?
俺の知識はニュクスに喰われているので、その辺りがはっきりしないのが痛い。
間違いなく原作キャラだと断言出来るセイラが、ランバ・ラルを頼っているのを考えると、恐らくランバ・ラルは原作キャラなんだろうが。
青い巨星なんて異名がついてるくらいだしな。
「そう、よろしく。じゃあ、案内してくれる?」
「は、はい!」
うん、これは完璧にセイラの美貌に魅入ってしまっているな。
そんな風に考えながら、俺はハヤトが用意した車……SEED世界と同じようなエレカー、いわゆる電気自動車に乗って、その場から移動するのだった。
「あの家です」
ハヤトが指さした家は、特にどうということもない、それこそサイド7の中にある家の中では普通の家だった。
まぁ、主人公とかはこういう一般家庭出身の者も多いと考えると、特におかしくはないのか。
「そう、ありがとう」
「い、いえ。でも、その……いえ、何でもありません」
セイラの言葉に何かを言おうとしたハヤトだったが、結局それ以上は何も言わず、俺達をアムロの家の前に降ろすと、そのまま去っていく。
へぇ。セイラに興味津々だったみたいだし、てっきりハヤトもアムロの家に来ると思ってたんだけどな。
あの様子だと、顔見知りなのは間違いなかっただろうし。
顔見知りは顔見知りでも、それが友好的な関係なのかどうかは、また別の話なのだろうが。
「ここが、アムロ・レイの……」
しみじみと呟くのは、やはり俺の記憶の中から自分の兄と戦っている光景を見たからだろう。
セイラにとって、アムロ・レイという人物は兄の仇であり、兄
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