暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2085話
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「そうね。私も何人か知り合いに聞いてみるわ」

 セイラもそう言い、俺とセイラはそれぞれ別々に行動する事になる。
 一応少ししたら俺がセイラと始めて会った場所で待ち合わせをするという事にして。





「アムロ? えっと、それはアムロ・レイですか?」

 街中に出てからアムロという人物を知ってるかどうかを尋ねる事、3人目。
 背の小さな柔道着を持っている男が、俺の言葉に若干嫌そうな表情を浮かべて答える。
 どうやら当たり、か。
 3人目でアムロを知ってる相手に行き当たるという事は、結構運が良かったのだろう。

「そうだ。ちょっとアムロの家を探してるんだけど、教えてくれないか?」
「……分かりました」

 外見年齢で言えば、大体俺と同じくらいの年齢らしい男。
 それでもこうして丁寧な言葉遣いをしてくるという事は、元々それなりに礼儀正しいのだろう。
 柔道をやっているからなのか、それとも単純に俺が見知らぬ相手だからなのか。
 その理由はともあれ、こちらとしては助かったのは間違いない。

「悪いな、助かるよ。アムロって名前と顔くらいしか知らなくて、連絡出来なくて困ってたんだ」
「いえ」

 目の前の人物が丁寧な言葉遣いをしているのは分かるが、アムロに対しては何か色々と思うところもあるのか、隠そうとしても隠しきれない様子が窺える。
 もっとも、この男の個人的な事情にまで踏み込むなんて事はしようと思わないので、詳しい事情は聞くつもりもないが。

「名前を聞いてもいいか? 俺はアクセル・アルマーだ」
「ハヤト・コバヤシです」
「そうか。じゃあ、ハヤト。アムロの家に行く前にちょっと寄り道をしてもいいか? もう1人、セイラって奴もアムロの家を探してるんだ」
「それは、構いませんけど……アクセルさん、アムロとどういう関係なんですか?」
「どういう関係……そうだな、友人になれればいい、といったところか」

 まさかアムロをこっち側に引き入れようとしている、なんて事は言える筈もなく、取りあえずそれだけを告げる。
 そんな俺の言葉を信じたのか、それとも特に理由があって聞いた訳ではないのかは分からなかったが、ハヤトは俺の言葉に頷いて口を開く。

「物好きですね。まぁ、アムロはこの辺りでは少し有名ですから、アクセルさんみたいな人がいてもおかしくないと思いますけど」

 そう言うハヤトと共に、俺はセイラと始めて会った場所に向かう。
 特にしっかりと時間を決めて待ち合わせをした訳ではなかったので、もしかしたら少し待つ必要があるかもしれない。
 そんな風に思ったが、予想外の事に待ち合わせ場所に向かうと、そこには既にセイラの姿があった。

「あら、早かったわね」
「……それはこっちの台詞だと思うんだ
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