機動戦士ガンダム
2085話
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……」
あそこというのは、俺がこの世界について思い出そうとした場所の事だろう。
「なるほど。……俺にとっては、運が良かったと言うべきだろうな」
「私にとっても運は良かったわ。でなければ、キャスバル兄さんが将来あんな事をするなんて、思いもしなかったもの」
「あれはあくまでも俺の知識で、実際にこの世界で歴史が流れて、同じような事になるとは限らないんだけどな。そもそも、俺という異分子が既にこの世界には介入してるんだし」
自分で言うのも何だが、俺という異分子は色々な意味で強烈だ。
実際、俺が関わった為に本来の歴史とは全く違う歴史を辿った世界も多い。
……まぁ、俺が原作知識を持ってない世界での出来事を考えると、そちらはどう変わったのかは分からないんだが。
「それでもよ。何も知らないでいるよりは、未来を変える為に動けるのが嬉しいわ」
「そうか。なら……もう少し、未来を変える為に動いてみるか?」
「え?」
俺が何を言ってるのか分からないといった様子で視線を向けてくるセイラ。
「このサイド7には、アムロ・レイがいる筈だ」
そう、返す。
出来ればアムロをこっち側に引き入れたいと思うし、セイラと同じくニュータイプ能力が強化されるかどうかも試してみたい。
それと、俺の念動力のレベルも。
「アムロ・レイ。……キャスバル兄さんと戦った人……」
「そうだ。まぁ、本当にこのサイド7にいるのかどうかの確証は持てないが、多分いるのはほぼ間違いないと思う」
今までの転移の展開から考えると、俺が転移した先はその世界の原作が始まる場所……という可能性が高い。
あくまでもその可能性が高いだけで、絶対という訳ではないのだが……それでも、恐らくは間違いないと思われる。
だからこそ、この世界の主人公たるアムロがサイド7にいてもおかしくはないのだ。
もっとも、ペルソナ世界では俺が月光館学園のある場所に転移したが、そこに有里の姿はまだなかったから……もしかしたら、この世界でも原作が始まるまでアムロがサイド7にいないという可能性は十分にあるんだが。
その辺りは、もっと探してからでなければ判別は出来ない。
「でも、どうやって?」
「一応聞いておくけど、セイラはアムロという人物について聞いた事は?」
「ないわ。医療ボランティアの方で忙しかったもの」
何だかんだと、セイラも真面目なんだよな。
となると、考えられる手段としては……
「無難に聞き込みか」
結局そうなってしまう。
別に俺達は刑事でも何でもないんだが、他に取るべき手段がない以上は、そうするしかない。
スライムを使うという手段もあったが、このUC世界に少しでも慣れる必要を考えると、やはり聞き込みの方がいい。
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