十匹め
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る物ですから」
ボーデンは腕の中に抱くシラヌイとシェルムに視線を往復させた。
「他ならぬ先生の頼みだ。引き受けますよ」
「では当面の生活費とシラヌイのステータスプレートを置いていきますね」
シェルムが数枚のコインとカードをカウンターに置いた。
「では、頼みましたよボーデン」
シェルムは踵を返し、店から出ていった。
しかし再びドアが開いた。
「いい忘れてましたけど傷物にしたら貴女には宮廷魔導師筆頭の所以を見せる必要が出てきますから気をつけてくださいね?」
今度こそシェルムはボーデンの店を後にした。
「こわ…。変わってねぇなシェルム先生」
そしてボーデンはコインに目をおろした。
「てかミスリルコインかよ…両替めんどくさ…。
これ絶対八つ当たりだよちくしょー…」
ミスリルコイン一枚は日本円にして百万円となる。
「つか溺愛しすぎだろ…まぁいいや…」
ボーデンはくぅくぅと眠る子狐を抱きながら、店の奥へと戻って行った。
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