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とある3年4組の卑怯者
158 期待
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強したいんだ。教えてくれるかい?」
「ああ、いいとも。僕の英語やフランス語の先生を紹介するから時間がある時に僕の家に来て勉強してくれたまえ」
「うん、ありがとう、花輪クン」
「藤木君、私もフランス語は無理だけど英語なら私も教えてあげられるわ」
「え?ああ、そっか。リリィはイギリスに住んでたんだよね。ありがとう!!」
 そして藤木はある事を思い出した。
「あ、そうだ。笹山さんにこの事を伝えないと!父さん、母さん、油を売ってごめん、行こう。それじゃ二人共、僕は急いで家に帰って笹山さんのいる病院に行って伝えてくるよ!笹山さんも僕の結果知りたがってると思うし!!」
「あ、待って、その事なら今日城ヶ崎さんが伝えに行ったわ!!」
「え?」
「だから笹山さんも知ってるはずだわ。それに藤木君は大会で疲れてるはずだし、明日から学校だから今日は帰ってゆっくりした方がいいわよ」
 リリィは藤木を気遣うつもりで止めた。
「笹山さんへのお見舞いは明日でいいと思うわ」
「リリィ・・・」
 藤木はリリィが自分を心配してくれて有難く思った。
「うん、そうだね、そうするよ。それじゃあね」
「うん、また明日、学校でね」
「藤木クン、君達の荷物はヒデじいの車で運ぶから安心したまえ」
「ありがとう、花輪クン」
 藤木は貴重品以外の荷物をヒデじいの車に乗せ、運んでもらった。そして両親と共に家に帰り、後は家で(くつろ)ぐ事にした。そして笹山への見舞いは明日にした。一つの目標(ゴール)まで最終段階に入った事を報告する為の。
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