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とある3年4組の卑怯者
158 期待
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います・・・」
 その時、片山が話に入ってきた。
「しかし、その唯一の取り柄でここまで来たのだから君達は他にはない才能を持っているのだよ。それから豆尾亮吾君と言ったな。私は君の事をあまり知らなかった。是非合宿の時にまた君の技術を見せて貰いたい」
「はい、是非お見せしたいと思います!」
 そしてカナダ人の国際スケート協会のイーサン・シールズ氏が近づいた。
「You're playing were very exciting!Please let show on the world competition」
 藤木達は英語が分からなかった。片山が通訳する。
「『君達の演技はとても素晴らしかった。世界大会でも是非その演技を見せて欲しい』と言っている」
「え・・・。はい、ありがとうございます!頑張ります!」
 藤木達はシールズと握手した。交友会は続く。
「有子さん、演技私達が思っていた時より凄かったです。驚きました」
 美葡が有子に話しかけた。
「ああ、リハーサルでは本気出さなかったのはただ手の内を知ら?たくないためにわざと手を抜いたのよ。そ?で本番で皆を驚かせたかっただけよ」
「そうだったんですか・・・」
 美葡と黄花は有子の本当の実力に驚いていた。もしかしたら彼女は世界大会でも一位になるのは確実ではないかとさえ思った。
 藤木は古宮の元に再び向かった。
「古宮さん・・・」
「ああ、藤木君。すごいな。あの国際スケート協会の人と話す事ができるなんて。おりはこれで終わりだけど、藤木君を応援してるよ」
「は、ありがとうございます。でも折角ですから住所交換を。大会の事、いつか手紙を出します」
「ああ、いいな。世界大会終わったら手紙待っとるよ」
 藤木と古宮はお互い住所をメモ用紙に書き、交換し合った。そして藤木は佐野と吉岡と対面した。
「藤木君、君はまた凄いよ。今度は世界大会に行くんだから」
「ああ、俺は君を超える事ができなくて悔しいけど、頑張れよな・・・」
「吉岡君、佐野君・・・。うん、ありがとう!僕、頑張るよ。そうだ、住所交換しないかい?世界大会が終わったら手紙出すよ!」
「あ、うん、ありがとう!」
 藤木は吉岡、佐野とも住所を教え合った。

 藤木は大串にも声を掛けた。
「大串君、君も残念だったね。君の分も頑張るよ」
「あ、ああ、サンキュー、ところで、お前は誰が好きなんだ〜い?」
「そ、そんな事関係ないだろ!?じゃ、じゃあね!!」
 藤木は大串に話しかける事をやや後悔してその場を離れた。

 やがて、交友会がお開きとなった。藤木は美葡や黄花、瓜原達と別れることになった。
「そな皆、合宿で会おうな」
「うん、さようなら」
「さようなら!」
 出場者達とその保護者、運営者や来客達は解散した。


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