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ロボスの娘で行ってみよう!
第65話 第6次イゼルローン攻略戦 2
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ーウッド中将はねじ込んだ。
『宜しいです』

ホーランド大佐の姿がスクリーンから消えると、ホーウッド中将が全司令官に連絡を行い作戦開始を告げた。

11月30日ラムゼイ・ワーツ少将率いる第7艦隊第4分艦隊3,000隻は回廊出口付近で普段の宙域争奪戦を行う様に進撃していた。

「提督、敵は出てきますな」
「間違いないだろう、パターン的に考えて、相手があらゆる戦術パターンを実戦で試している事が判っている、その対策もコンピューターに記憶させているからね」

「後は敵がどのパターンで来るからですな」
「そうなるな」

ワーツ提督とトリオ参謀長が話している中で、オペレーターが敵艦隊発見を告げた。
「敵艦隊発見、艦数およそ3,000隻」
心なしか震えるオペレーターの声を聞きながら、ワーツとトリオが敵はテキパキと指示を出し始める。

「司令部にT連送を送れ」
「はっ直ちに」
T連送とは、トラップのTであり、敵艦隊が罠にかかりつつありの意味で、リーファが真珠湾奇襲のト連送からもじった物である。

「敵はどの戦法で来るでしょうか」
「順番だと中央突破辺りか」
艦橋にはオペレータの声が響きわたる。

「敵艦紡錘陣形を取りつつあります」
「やはりな」
「中央突破戦法ですか」

「全艦に指令!C4回路開き、両翼を伸ばして中央部には旗艦パールヴァティーを中心にある程度厚くしろ」
ワーツの言葉に各艦が直ぐさま、準備していたC4回路を開きその指示に従い鶴翼の陣形を作っていく。端から見れば、纏まった敵艦隊を両翼を伸ばして包囲殲滅しようとしているように見える。

FBB 25パールヴァティーはカンジェンチュンガ級旗艦型戦艦の最後の現役艦で元々第12艦隊分艦隊旗艦であったが、今回の作戦の為に特に改装を行い、第7艦隊へ配属されたのである。パールヴァティーも最後のご奉公として通信アンテナから盛大に指令電波を発しながら、ワーツ分艦隊を指揮しているように見える。

ラインハルト側では、敵艦隊が包囲殲滅を計り鶴翼の陣形に移るのを見て、内心でニヤリとしていた。
その直後、ラインハルトが敵艦隊に対しての中央突破を命じたのである。

ワーツ分艦隊旗艦シャマシュでは、小賢しい敵が罠に入るのを確信していた。
「敵艦隊、高速で突っ込んできます」
「やはり中央突破ですな」
「うむ、予想通りだな」

ラインハルト艦隊が中央のパールヴァティー以下の50隻ほどの艦艇を一瞬で撃破し中央突破を行うために艦隊に食い込んだ所で、異変は起こった。ラインハルトも敵旗艦撃沈後に敵が後退の速度を速めた事に若干の違和感を感じては居たが、未だ未だ全てを推理するほどには、経験値が圧倒的に不足していたのである。

通常鶴翼の陣では旗艦は中央に居るはずとの、常識
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