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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第18話。変人と体育祭。
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「・・・・何よ?」
「一緒にご飯食わへん?親父やシロちゃんもいるんやけど・・・」
「ご飯?ん〜。別にいいわよ。」

おおーっと何故かクラスメイトの歓声が沸く。なんでや。

凛ちゃんを連れて親父たちがいるところに行ってみるとシロちゃんはもう来ていた。

「親父。凛ちゃんも一緒にええ?」
「凛ちゃん?おお・・おお!!さーさーさーどうぞ遠慮せずに。」

落ち着け親父。

シロちゃんも口を開けてビックリしてる。姉ちゃんズはふ〜んと凛ちゃんを観察してるようだ。

「そう言えば姉ちゃん達は始めてやったの。綺麗なのが舞弥姉ちゃんで、可愛いのがイリヤ姉ちゃんや。」

舞弥姉ちゃんが軽く会釈すると、イリヤはニマニマと悪い笑みを浮かべる。

「あなたが・・『遠坂』凛ね。」
「・・・・含みのある言い方ね。」
「ええ。遠坂家の長女ですもの。興味がないと言ったらウソになるわ。」

表面上ではニコニコしているが、ギスギスとした空気を醸し出す。

「止めや二人とも。楽しく食べようや。」
「・・・・そうね。」
「別に私は何もしてないわよ?」
「姉ちゃん。」

少し怒った声で注意をしたのだが、素知らぬ様子で親父の膝に座る姉ちゃん。

・・・・この二人は一緒にしてはならない気がした。

混ざらない水と油じゃなく、混ぜるな危険の次亜塩素酸と塩酸みたいに。

何が言いたいかと言うと、周りに被害が出る。

シロちゃんが被害を受ける姿を安易に想像できるのは何故だろうか?





体育祭は順調にプログラムを進行していく。

個人競技では凛ちゃんとシロちゃんが三年生にも余裕で勝ち、無双状態。

おかげでうちのクラスとシロちゃんのクラスはほとんど僅差であり、負けず嫌いの凛ちゃんが静かに闘志を燃やしているのが感じられる。

学級対抗選抜リレーではどのぐらいで走ればいいのかよくわからなかったが、偶々並列してバトンを渡されたため、同じような速度で走り、最後で抜くことにした。

一緒に走っていた子はサッカー部で俊足を売りにしていたらしく、後々部活の勧誘だかウザくなったのだが、今の晋吾にはこの体育祭を速く終わすことが重要だった。

最後の最後までシロちゃんのクラスとは接近戦を繰り広げ、とうとう最後の競技になった。

最後を飾るのは騎馬戦。男の戦場である。

「前に出過ぎだ!陣形を崩すな!!」

ワーワーと歓声が飛び合う中、指示を飛ばす一成。

大将は一成。と言うか陣形組むとかガチでやり過ぎだろお前。騎馬戦なんて適当に手当たり次第やりあうもんだろ普通。

「アイツ、マジになり過ぎやろ。」
「何言ってんだよ晋吾。B
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