第4章 Fate/What I was stronger Seriously?
第1話 それぞれの休日
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「んん?あー、那須与一から話したい事があるんだったか?いいぜいいぜ、若い2人で青春話でも何でもしてくれて」
「青春て、そんなんじゃねぇんだけど。衛宮先輩、アンタに話があるんだ?」
「ん?」
以前の様な刺々しい態度では無く、実に真面目そうな顔だった。
「前にアンタに言いがかりで食って掛かった事を謝罪させて欲しいんだ。本当にすまな――――すみませんした!」
士郎は与一の謝罪に正直驚いている。
あれほどの敵意を向けられては、仲が前向きに進展するのは時間を要すると考えていたので尚更驚くと言うモノだ。
そんな大真面目に頭を下げられては士郎としては許さない訳にはいかない。
「いや、俺もあの時は言い過ぎだったと考えていたんだ。俺の方こそ大人げなかったし、謝ってくれて本当に嬉しい」
と言うか、あまり気にしていなかった。
その士郎の素直な受け入れに、逆に与一の方が僅かに照れを見せている位だ。
「えっと、まだ用があるんだ」
「他に?」
「ああ――――衛宮先輩!アンタも俺や直江大和と同じ“特異点”何だろ?」
「・・・・・・・は?」
「此処に居るのは全員関係者だらけなんだから誤魔化さなくていい!衛宮先輩も特異点たる異端の力を持ってるんだろ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
彼は一体何を言ってるんだ?そもそもどうして直江の名前がそこで出て来るんだ?
そんな風に考えた所で、
(ああ、そうか。自らの行いの非を認めて謝罪する事と、中二病から抜け出せることは別の話かぁ)
今も自分に対して熱弁をふるってくる与一に対して、士郎は周囲に眼を向けるとほぼ全員呆れかえっていて、マープル至っては、
「よりにもよってどうして与一に魔術回路が備わったんだか」
と言う、恐らく既に何度目かの愚痴を小声で呟いているのを確認できた。
そこでふと、帝の面白そうに与一を見ている顔が目に入る。そして僅かに笑みを浮かべた。まるで子供が悪戯を考え着いた様に。
「――――強い特異点はより強い特異点に引かれる傾向がある。この地に3人もの特異点が集まってるのも何か関連性がある筈なんだ!」
「その考察と考えは概ね当たってるぜ?那須与一」
「総裁?」
「「「「帝様?」」」」
唐突に口を挟んできた帝に一同訝しむ。
「お前も士郎も、その友人も此処に集ってきたのは運命なんだ。この地に俺がいるからさ」
「何・・・?ま、まさか・・・・・・・・・総裁、アンタも特異点なのか?」
「ご名答だ。正確には特異点の中の特異点、幾つもの特異点を自然と引き寄せちまう“大特異点”だからな!」
帝のわざとらしいドヤ顔に、与一は驚愕と感動を一緒くたに混ぜ合わせたような顔
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