第4章 Fate/What I was stronger Seriously?
第1話 それぞれの休日
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食堂と厨房は使って構わないから自分を含めて人数分の料理を作って欲しいと言う意味だった様だ。
「申し訳ありません、衛宮士郎様。帝様が無理を言った様で」
「大丈夫です。俺も好きでやったまでなので」
士郎の言葉からは建前や嘘は感じられない。如何やら本音の様で、帝は満足そうだ。
「やっぱりうち来ないか?なんなら今年の夏限定でうちで働いて見」
そこで唐突に帝の携帯が鳴る。断りを取ってから画面を開くとメールが来ているので開くと――――。
『士郎を儂の知らんところで盗み取ろうとは好い度胸しておるのぉ?』
雷画からのそんなメールだった。
「は?なんで?」
らしくもない間の抜けた言葉が帝の口から出たものだから、従者の3人から訝しまられる。
「如何なさいました?」
「これ」
雷画から送られてきたメールを見せた。
「なるほど。雷画の奴は昔から地獄耳でしたから気づけないとも言い切れません」
「ですが解せません。帝様は何時の間に雷画殿にアドレスの交換をしていたのですか?」
「いや、してねぇーし。こっちが理由を知り」
又もや着信。
このタイミングなので、差出人が誰かと分かった上で開く。
『親族愛に勝る愛情なぞこの世には存在せぬ』
「答えになってねぇーぞ?」
「取りあえず今日の所は衛宮士郎様のスカウトの件は止しておきましょう」
そこへドアへのノック音が響き、帝の了解があってから入って来たのはミス・マープルに那須与一、そして霊体化状態を解いたジャンヌダルクだ。
「!」
「大丈夫です衛宮士郎。私の事は此処に居る全員に説明が終えてますので」
「ついでにお前もサーヴァント持ちで、肝心のセイバーは真名が思い出せないんだって事も聞いてるぜ?」
「・・・・・・もしかしてジャンヌ、シーマにカマ掛けたんじゃないか?」
意外と冷静に受け止められた上に的確な質問をされた事に逆に驚かされるジャンヌ。
「聞くと言う事はセイバーからは何も言われていないのですね。――――はい、そうです。大変恐縮かつ忍びなかったのですが、確認を取っておきたかったので貴方の言う通りです」
すみませんと一言いうのも忘れない。
「おいおい、士郎よ?ならあの時の言葉は嘘だって事か?」
「全部俺だけで解決させたなんて一言たりとも口にした覚えはありませんが?それとも未だ信頼しきっていいかも不明な業務提携先に自社の内情を容易に明かすのが九鬼財閥総裁の意向ですか?」
意外にも、弁明では無く挑発で返してきた事に楽しそうに笑う帝。
「いやー、ホントお前面白れぇな」
「お話し中申し訳ありません帝様。そろそろ宜しいでしょうか?」
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