第4章 Fate/What I was stronger Seriously?
第1話 それぞれの休日
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ブルブルガクガクブルブルガクガクブルブルと、恐怖に振るえて全身を震わし出す小雪。
そんな小雪を士郎が準に預ける。
「暫く俺に近寄れないだろうから、悪いがケアを頼むぞ準」
「りょ、了解です・・・!」
士郎は普段から基本的には優しいが、極稀に怒る時があり、それはもう魔王が如しと言うのは衛宮邸では周知の事実。
なんと、その怒気に触れると、あのスカサハですら僅かに冷や汗をかいて少し後ずさりする程だ。
兎も角小雪はそれえの懸念を忘れ失態を犯した。今後は良い反省材料になる事だろう。
「それで、何の御用なんですか?」
小雪の件が終わったので、すぐさま怒気を掻き消して平常時通りの顔に戻ってからあずみへ振り返る士郎。
「あ、いや、とくに様があった訳じゃないんだが・・・」
だがそこに相応の従者を引き連れて思わぬ人物がやって来た。
「おっ!士郎にレオ君じゃねぇか!」
現れたのは何時もの服装に変な髪留めで止めて変な髪形の九鬼財閥の総裁、九鬼帝その人だった。彼を護衛しているのは九鬼家従者部隊序列第四位、基本的には南米を中心として動いているゾズマ・ベルフェゴールだ。
「これは帝さん。お久しぶりです」
両者の関係を考えるなら、その二人称はよろしくないのだが、帝からの言葉にその当たりは今は大丈夫なのだと察し、九鬼帝殿などとでは無く呼称を合わせて来た。
となれば士郎も、
「こんな処でって言うのもアレですが、帝さんと再び会える場所がこんな昼間の――――しかも青空の下とは思いませんでした」
「そうか?」
「俺は兎も角、帝さんは一年中多忙な身でしょう?ならこの日本の昼間から出会えるなんて軌跡じゃないですか?」
「大げさすぎる解釈だと思うが――――俺を出現率が非常に少ないレアなポ〇モンのと同じように言わないでくれよ」
まだ会って二回目だと言うのに、何と言う軽口のたたき合いに近い会話か。
まあ、それは士郎よりも帝の器の大きさゆえだろう。
「そういや、お前も挨拶しとけよゾズマ」
「はい――――九鬼家従者部隊序列第四位を預かります、ゾズマ・ベルフェゴールです。レオナルド様、衛宮士郎殿並びに英雄様のご友人の皆様方も如何か宜しくお願い致します」
「肩っ苦しい挨拶だな。もうちょっとひねりを出せなかったのか?」
「どれだけ序列が上であろうと私は所詮従者でしかありません。その程度の身分でしかない私めが帝様のような振る舞いなど許される筈が無いではありませんか」
ゾズマの答えがそれなりに不満だったのか、士郎達に眼を向けた。何とか言ってやってくれと言う意味を込めて。
しかし、
「いや、如何考えてもゾズマ・ベル
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