第4章 Fate/What I was stronger Seriously?
第1話 それぞれの休日
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ディオと共に部屋を後にした。
−Interlude−
遡ること十分前。
士郎一行は此処、九鬼財閥極東本部前に足を運んで来ていた。
「此処が英雄も住んでいる九鬼財閥極東本部です・・・が、レオ君は既に来たことがあるのでしたか?」
「ええ、以前九鬼財閥の総裁殿からのパーティに招待を受けたんです」
「ふにゅ〜」
レオは冬馬の質問に正直に答える。ただし小雪に軽くヘッドロックをかけながら。
小雪は如何やらレオがなかなか気に入ったようで、まるで今日から飼う赤ちゃん猫よろしくしつこくじゃれて行ったので、お仕置としてヘッドロックを極められている最中だった。
王子様風の金髪美少年が銀髪の美少女にヘッドロックを極めると言う光景は非常にシュールである。
それでも敢えて誰も突っ込まないのは、小雪の奔放さと無邪気さは何時もの事だからだ。
そこへ、後から誰かが近づいて来る気配を感じる。
「この気配はあずみさんに、以前お会いしたステイシー・コナーさんと李静初さんですか」
後ろを振り返れば士郎の指摘通り、メイド服の3人が近づいて来た。
「どんな化け物が来てるのかと思えば衛宮達か。ついでにハゲ」
「ついでは余計だ」
「なにより御越しいただけたのは幸いですが、一報下されば準備いたしましたのに。レオナルド・ビスタリオ・ハー・・・ウェ・・・イさ・・・ま・・・・・・」
「お構いなく――――如何かしました?」
レオの問いかけにあずみたちは視線を落とす。
「あの・・・それは・・・?」
「ああ――――かくかくしかじかと言う事で、しつこくじゃれて来たのでお仕置中です」
「たすけてあずみー!レオが解放してくれないの!もうしないって言ってるのに」
「その台詞で既に僕としては二回騙されている訳ですから仕方がないでしょう?」
「えー、良いじゃん!ケチ!」
その態度にそろそろおいたが過ぎると判断されたため、士郎が動く。
「わるいレオ。小雪を解放してくれないか?」
「む――――まあ、士郎さんが言うんでしたら」
「わーい!ありがとうシロ兄!」
解放されるが、未だ小雪の位置からでは士郎の顔は見えていない。
「よーし、じゃあ早速また――――」
「小雪」
「なー?――――ッッ!!?」
振り返った所で小雪は自分がやり過ぎた事を瞬時に自覚した。
士郎の笑顔は二種類あり、一つは誰であろうと慈しむものだ。
そしてもう一つが、
「小雪」
「は、はひっ!」
魔・王・顕・現。
相手が誰であろうと絶対的な恐怖を与える圧力100%の笑顔だ。
小雪の首根っこを掴み耳元でぼそぼそと呟くと、
ガクガクブルブルガクガク
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