第4章 Fate/What I was stronger Seriously?
第1話 それぞれの休日
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そうだ、心の底から。
そんな歪でありながら純粋な笑顔にさせているのが自分では無く、赤の他人である事が心底悔しがる一子。
自分の憧れとあそこまでの戦いを繰り広げられる挑戦者に、嫉妬するなと言う方が無理らしからなことだろう。
アルバ師の下で、徐々に確実に強くなってきている事が最近意識出来てきた。
だからいずれはステージに上がれるだろう。
だがそれは何時だ?
故に一子の焦燥感は致し方ないモノなのだろう。
−Interlude−
義経は現在九鬼財閥極東本部内にあるトレーニングルームにて、ヒュームとの鍛錬をしている。
「っ!くっ!ふっ!ハッ!!」
「いいぞいいぞ、その調子だ」
義経は縦横無尽に切り込んでいくのに対して、ヒュームは手で掴んだり腕に当てると同時に捌くなどしている。
実のところ義経の今日の鍛錬メニューは既に終えているのだが、彼女のたっての希望でさらに増やして今もこうしていた。
理由は勿論火曜日の帰宅途中にテロリストに襲われた時に、あまりにも自分が不甲斐無かったからに他ならない。
少し鍛錬量を増やしたからと言って一日で大した変化が起きない事も解っている。けれども今は動かずにはいられないのだ。
「義経様。そろそろ休憩を入れられては如何ですか?」
そこへクラウディオが現れた。
「も、もう少し駄目ですか?」
「そうだぞクラウディオ、良い所で水を刺しおって」
無茶しすぎは体に毒であると考えての諫めの言葉だったのだが、旧知の友人にそれを止められる。
これに溜息を零してから、良くも悪くもの事実を言う。
「これはあくまでもレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ様のご案内の様なのですが・・・」
「唐突になんだ?」
「その案内役として此処にも立ち寄られたの様なのです。衛宮士郎御一行様方が。勿論シ」
クラウディオが説明しきる前に、義経が彼女にしては珍しいくらいに行儀悪く、鍛錬相手のヒュームに断り無くその場を駆けだしてトレーニングルームから出て行ってしまった。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
予想外過ぎる義経の反応に面喰らう2人。
特にクラウディオ。少しぐらい嬉しそうな反応をする程度だとの予想だったのだが、想像の遥か上をいく結果だった。
「フン」
義経のリアクションが自分の想像の埒外だったからか、ヒュームは存外嬉しそうに鼻を鳴らした。
「士郎の小僧が来ていると言っていたな?」
「はい。偶然居合わせた帝様の御誘い合ってです」
「なら俺も顔を出しておくか」
義経がいなくなったため、ヒュームはあっさり闘気を治めてクラウ
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