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衛宮士郎の新たなる道
第4章 Fate/What I was stronger Seriously?
第1話 それぞれの休日
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何時もの予定調和的な会話をしながら歩いていた時にもう少しで分岐点。
 ガクトはその足のまま帰宅する道を取るが、大和は独自のコネクション関係の件で用事を済ませてから帰るらしい。

 「てか、松永先輩のご友人の中から紹介してもらう件はどうなったんだよ!?」
 「まだ調査中だってさ」
 「むむ、まだそこら辺かよ」
 「焦るなよ・・・・・・と、松永先輩からだ」

 燕からの着信で携帯を取ろうとする。
 そして、そこで丁度分かれ道。

 「おい、まさか俺様との友情よりも女を取るのか!?」
 「え?当然じゃね?」

 そこで躊躇なくガクトが行く道とは別の道へ歩いて行く大和。
 それをガクトは大和の背中に向かって、

 「ですよね〜?ドーゾドーゾ、俺様でもそうします」

 一拍置いてから、息をもの凄く吸って空に向かって叫ぶ。

 「聞こえてるかぁああああああああ!!」
 「かぁああみ様ぁあああああああああああ!!」
 「ア!ン!タ!は不!公!平!だっ、ゾォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 モテナイ男の魂の咆哮であった。
 だが勿論返事など帰ってくるわけもない。
 残ったのは何時ものナンパ全敗後の悔しさだけだった。

 「チクショウ・・・」

 項垂れて帰途に就こうと、歩みを再開するガクト。
 後この土手をもう少し伝っていけば自分の家である事も無意識的に解っているので下を向きながらも歩いて行く。
 そこでふと、近くの橋の下に眼を向けると誰かが倒れている事に気付いた。

 「だ、大丈夫すか?」

 基本的には人の良いガクト。倒れている人がいると言う事で躊躇なく近寄ると、倒れているのが女性だと分かった。
 しかもただの女性では無い。
 親不孝通りからでも来たのか、その女性は黒いボディコンスーツに身に纏った紫色の長髪で長身だと思われる――――美女だった。
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