143章 夏目漱石とロックンロール(その2)
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絶望して、
よしそれなら、本当の文学を、おれが創造しようて、出世とかどうでもよくなって、
社会的な地位や名誉もない、なんの保証もないような、作家として、スタートするんですよ。
他人や社会的な価値観とかで、物事を判断するんじゃなくって、
子どもの時のような自分の澄んだ感性で、物事や真実を見て考えることが大切なんですよね。
そういば、子どものような目や耳を持っていたといわれる天才ピアニストのグレン・グールドが、
夏目漱石の芸術論のような小説の『草枕』を愛読してますけどね。
でも、グレン・グールドは、ビートルズを評価していなかったようで、それが、おれには不思議ですけど。
嫉妬のようなものもあったかもしれないですね。あっははは。
話は脱線しましたけど、ですから、音楽を愛してやまない、エルヴィス・プレスリーと、
文学を愛してやまない、夏目漱石には、おれは、生き方として共通性を感じたり、
かっこいいなあって思ったり、おれはこの二人を尊敬しちゃうんです」
「なるほど、おれも、しんちゃんの考え方には、まったく同感だよ。あっははは」
竜太郎が、そう言って、子どものように笑う。
「わたしも、しんちゃんの今の話に同感します」とか言って、
みんなも明るく笑った。
「そだね!」と、≪カフェ・ゆず≫のオーナー、高田充希が、
言ったら、みんなで、大笑いとなった。
高田充希は、人気女優の高畑充希に似ていると評判の魅力的な女性だ。
≪つづく≫ --- 143章 おわり ---
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