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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第20話 戦闘民族の帰還
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さ」

それがどうした、とジョゼは笑みを浮かべる。

「…!?」

「ただで父親に引き渡すと思うか?金がなくなるまで飼い続けてやる、ハートフィリアの財産全ては私の手に渡るのだ」

そう笑みを深めて口にするジョゼの顔は、正しく悪魔とも言える実相だ。
エルザを縛る魔法にまたも力を入れて抵抗を止める。

「くゥ…貴様(キサマ)ァ…!!おのれぇぇぇぇ!!」

「力まん方がいい…余計に苦しむぞ」

そして魔法の強化を続け―――エルザは悲鳴をあげていく

「くっ…!!ぐああぁああ…!!」

苦しんでいくエルザの声を聞いてジョゼは益々上機嫌になっていく。

そして――ここでイレギュラーがやってくる。





妖精の尻尾にジョゼの手で放たれた幽兵(シェイド)により、魔道士の皆や建物を破壊していく

壊されていくギルドを見て悔しく、そして悲しい思いで涙を浮かべる者が多く居る中―――黄色い光が通り過ぎる

最初にその光に気づいたのは誰だったか。

「あれ…は…」

その光が通り過ぎる時、呆然とする者たちを襲いかかろうとする幽兵(シェイド)にだけ雷が落ちる、仲間を傷つかないように気をつけて…。

「この雷…ラクサス!!」

雷である人物を気づいたカナ・アルベローナは後ろに振り向く

カナの言葉で他の皆がハッとなり、カナと同じ方向へと振り向いていく

「…ああ、アイツ…突っ走るのは変わってねえな」

目線を集められていくラクサスはそれを気にせず、光が突っ込んでいた場所を見て呆れるような――嬉しそうに口格を上げた。





「誰だ…!!」

ジョゼが出していた魔法はとある光により解除され、エルザを縛っていた魔法も消える。

落ちていくエルザを何かが(・・・)が受け止めた。

受け止められたエルザは閉じていた瞼を上げ…驚愕そうに大きく開いた。

「あ…貴方は…まさか…!!」

自分を受け止めているその何かにエルザは見覚えがある…忘れられない人物だ。
彼女がマスターの次に憧れて、尊敬する者。
その姿を見ただけで左目から涙が溢れてくる
自身と似た髪だったその茜色は今では黄金に輝く金髪――
その姿は、昔に見た彼の強化形態の一つ…

「―――許さねえ…」

ジョゼはその存在を気づいて、忌々しそうに睨み…その存在の名を口にするのだった。



「黄金のサイヤ人…レッド・パッペェ…!!」

白いマントを靡かせ、エルザを片手で抱きしめるように受け止めている男――レッドは黄金の魔力――オーラを放出させて答えるのだった。

「てめえはオレがぶっ飛ばす…覚悟しろよ、
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