第20話 戦闘民族の帰還
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そんなギルドの様子を見て笑ったり呆れるマカオ、ワカバ、レッドとラクサス。
苦笑いするリサーナとエルフマン――。
壊されていくギルドの光景を見て怒りに震えながら立ち上がるナツがこれからする行動は――
例え、残された力がなくとも、彼は立ち上がり、敵を倒す。
仲間の為に―――仲間の報復を果たす。
「レビィ、ジェット、ドロイ、じっちゃん、ルーシィ、仲間たち!そしてこれは…ぶっ壊されたギルドの分だ!!!!オラァアア!!!」
「…ふん………よく暴れまわる竜だ…」
そしてまた場面が戻り、ジョゼとエルザへと戻る。
破壊されていくギルドで、ジョゼは呟く。
「ハァ…ハァ…。――ナツの戦闘力を計算できてなかったようだな…。…私と同等か、それ以上の力を持っているということを……」
息を吐きながら自分よりも可能性を持つ男にジョゼは鼻で笑う。
「フン、謙遜はよしたまえ妖精女王。君の魔力は素晴らしい。現にこの私と戦い…ここまでもちこたえた魔導士は初めてだ。ジュピターのダメージさえなければ、もう少しいい勝負をしていた可能性もある」
まるで力だけ認めているような良い草にエルザは気にも止めていない。
「そんな強大な魔導士がねぇ―――」
最後まで言い切る前に、ジョゼの声からは再び怒りが現れる。
「――マカロフのギルドに他にもいたとあっては気に食わんのですよ!!」
「うぁぁぁっ…!!」
ジョゼから放たれる魔法をエルザはまともに受けて壁に当たるもすぐに保ち、次から来る攻撃を避けていく。
「なぜ私がマカロフを殺さなかったかおわかりですか?」
「――!!」
止まぬ攻撃の中にエルザはジョゼの言葉を聞き取れた。
それは自分たちの親を殺せたという言葉に怒りをこみ上げるのを堪えながら彼女はジョゼを睨む。
「絶望――絶望を与えるためです」
「――どういうことだ?」
「目が覚めた時、愛するギルドと仲間が全滅していたらどうでしょう?くくく…悲しむでしょうねぇ……。あの男には絶望と悲しみを与えてから殺す!!ただでは殺さん!!!苦しんで苦しんで――苦しませてから殺すのだァ!!!」
「…下劣な……!!」
理由を聞いて声を怒りに震えさせるエルザにジョゼはまた魔法に威力を上げながら「くく…」と笑みを零す。
「幽鬼の支配者はずっと一番だった…この国で一番の魔力、一番の人材、一番の金があった。…がここ数年で妖精の尻尾《フェアリーテイル》は急激に力をつけてきた。エルザにラクサス…ミストガンとレッドにギルダーツの名は我が町にまで届き、|火
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