157 交友会
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っ!」
一方、リリィは花輪にある事を願い出ていた。
「花輪クン」
「何だい?リリィクン」
「明日一緒に駅で藤木君をお出迎えしてもいいかしら?私今日話できなかったから・・・」
「ああ、いいともさ。僕も明日は暇だから、藤木クン達の荷物を運ぶさ」
「うん、ありがとう・・・」
交友会の場所は盛岡市内のホテルの大広間だった。
「藤木君!」
藤木は振り向くと美葡が両親に幼稚園児と思われる男児と共に来ていた。
「美葡ちゃん」
「私のお父さん、お母さんに弟の桃也よ」
「こんにちは、藤木です」
藤木は美葡と彼女の両親と弟に挨拶した。
「藤木君、お父さんが藤木君の演技をビデオで撮ってくれたワ」
「ありがとうございます」
「ところで藤木君は美葡の友達のこずえちゃんと知り合いなの?」
美葡の母が聞いた。
「はい、堀さんが僕を大会に出る事を薦めてくれたんです。それに僕はスケートしか取り柄がありませんから・・・」
「でもそれで銀賞だなんて凄いよ、藤木君」
美葡の父が藤木を褒めた。
「はい、ありがとうございます」
「桂川さん、息子をそんな褒めてもらい、ありがとうございます」
藤木の母は礼をした。
「いえいえ」
「藤木君、今日は楽しもう」
「うん、そうだね」
藤木も美葡もその両親も楽しむ事に決めた。そして瓜原や黄花とも合流した。
「藤木君。お疲れ様。応援ありがとう。そうゐえば私、藤木君と同じ銀賞だね」
「黄花さん・・・、うん、これって偶然かな?」
「そうかもね」
「藤木君、わいの演技よりも凄かったで。まさか負けるなんてな」
「いや、でも瓜原君のジャンプも僕よりずっと凄いよ。僕なんて四回転のジャンプは跳べないからね」
「まあ、きっとできるようなるで」
「でも、瓜原君と藤木君、僅差だったワよ。結果は藤木君が上になったけど私はどっちも互角に見えたワ」
「え?おおきに・・・」
瓜原は美葡に照れた。
「あ、会長さんが入ってきたよ!」
黄花が会長の姿を見つけた。会長が言葉を発する。
「出場者の皆さん、そしてその保護者の皆様、お越しいただきありがとうございます。この交友会で交流を楽しみ、情報を交換してください。では、皆さん、ドリンクを片手に持ってください!」
参加者は茶やジュースを、保護者の一部はアルコールをグラスに入れていた。
「準備はできましたか?それでは、乾杯!」
皆は乾杯した。藤木はその場にいる瓜原・美葡・黄花とグラスを当てた。
「そうだ、瓜原君、住吉さんはどうなったんだい?」
「ああ、来とるようやが・・・」
その時、住吉がその両親と思われる人物と共に現れた。
「あの、貴方が瓜原君?」
その母親と思われる人物が瓜原に話しかけた。
「は、はい」
「すんませんね
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