14・世界の始まり
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ちは、もともと同じ種族。つまり、天界の者だったでしょ、お兄様」
リアスは、サーゼスクに言った。
「その通りだよ、リアス。さすがだね」
サーゼクスは、リアスにいつもの如く優しく微笑んだ。
「でも、何故、3大勢力と発展していったのですか?」
一誠は、素直な疑問をサーゼスクに問いかけた。
「おそらく、その天使戦争が関係しているのですわ」
朱乃が、一誠の問いに答えた。
「そう、天使の大量虐殺に関与したのが、大天使長ルシファーであり、その行為に反旗を翻し、天使戦争を起こしたのもルシファーなのだよ」
ミカエルは、悲しそうな目つきで言った。
「なんですって!!」
「どういうことなのですか、ミカエル様?」
リアスに続いて、一誠も驚愕した。
「ルシファーは、正義感の強く愛に満ち溢れた男だった。
自らの妻が蛇の王であっても、愛し慈しみ、大量粛清の時も神々の命令に従っていた」
ミカエルは、遠き日のことを思い出しながら語った。
「が、優しすぎるが故に、その行為に疑問を持ち始めた。そして、子供の天使が、殺されそうになった所を止めに入り、その衛兵天使を惨殺してしまった。そこからだった。
弱き天使達は、ルシファーを祭り上げ、神々に反乱を起こした。これが、天使戦争の始まりだった」
ミカエルは、相変わらず悲しそうな目を浮かべていた。
「始まりだったって、それから何か起こったのですか?」
一誠は、その後を気にしていた。
「天使戦争は、泥沼の様相を示し始めた。
多くの天使達が死んでいった。が、ルシファー側に裏切りがあった。」
ミカエルの顔が、歪んだように見えた。
「う、裏切りって・・・・・・」
一誠は絶句して、ミカエルを見つめた。サーゼクスは、目を閉じていた。
「そう。もし、裏切りがなければ、ルシファー側が勝利していたかもしれない。が、その裏切りによって、ルシファー側は、総崩れを起こし、ついには、ルシファーは地に落とされてしまった」
「その裏切り者って、一体、誰なのですか?」
一誠は、ミカエルに率直に聞いた。
「それは、前ルシファーの親友・サタンだよ、一誠君」
ミカエルに変わり、サーゼクスが目を閉じたまま答えた。
「な、なんだって?サタンと言えば、ルシファー様と並び立つ程の大魔王じゃないですか」
一誠の顔色が、興奮で赤く染まった。
「あっ。でも、魔界には、サタン名を継ぐ人はいませんよね?どうしてですか?」
アーシアの問いに、サーゼクスは微笑んだ。
「よく気が付いたね、アーシア・アルジェント。それは、彼が天界からも魔界からも追放された身だからなのだよ」
何故か誰しもアーシアには、微笑む。
彼女の雰囲気が、そうさせるのかは、わからないわけでもないが。
「じゃあ、サタンは今、どこにいるの
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