第3章
月光校庭のエクスカリバー
第29話 聖剣、来ました!
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いきなりフリードの話を・・・・・・?
「この町にあいつがまた潜伏している」
「なっ!?」
あいつがまたこの町に!
見ると、アーシアもひどく驚いており、小猫ちゃんも表情を歪ませていた。
鶫さんと燕ちゃんはよくわかっていないのか訝しげにしていた。まぁ、二人がこの町に来る前の話だからな。
「そして、奴は──エクスカリバーを持っていた」
「「「「「「なっ!?」」」」」」
明日夏に部長、朱乃さんを除く皆がそのことに驚いた!
な、なんであいつがエクスカリバーを持ってんだよ!? てか、なんで知ってんだよ!?
「そのはぐれ神父に祐斗が襲われたのよ」
「そこに俺が駆けつけたわけだ」
「な、なんだって!? そ、それで、木場は!?」
「幸い、軽傷だけで済んでる。いまは俺の家に──」
「いえ、もうあなたの家にはいないわ」
「なっ!? まさか!?」
ひどく狼狽しだした明日夏を部長がなだめながら言う。
「大丈夫よ。ただ、町をふらふらと歩いているだけよ。たぶん、頭の整理なんかをしているのでしょう」
「・・・・・・そうですか」
部長の言葉を聞いて明日夏は安堵する。
にしても、明日夏のあの慌てよう、気になるな。
やっぱり、木場と聖剣の関係が原因なんだろうか?
「教えてください部長! 木場と聖剣になんの関係があるんですか!?」
部長は一度瞑目したあと、話し始めた。
「・・・・・・祐斗が聖剣計画の生き残りということは話したわよね。祐斗以外にもエクスカリバーと適応するため、何人もの子供が育生されていたの。現在、聖剣エクスカリバーと呼ばれるものは七本存在しているからよ」
「「七本!?」」
俺、それから明日夏もそのことに驚いてしまう。
見ると、アーシアや千秋たちも驚いていた。
ていうか、なんで伝説の聖剣が七本もあるんですか!?
「本来の聖剣エクスカリバーは大昔の戦争で四散してしまったの。その破片を教会側が拾い集め、錬金術で新たに七本の剣に作り替えたってわけ」
なるほど。それで七本もあるわけか。
「木場はその剣を扱えるってことですか?」
「・・・・・・いや、使えないな」
「え?」
俺の問いを明日夏がバッサリと否定する。
「もし使えていたら、今頃教会の聖剣使いとして部長と敵対しているはずだ。そもそも、昨夜、部長が計画は完全に失敗したって言ってただろ」
そういえばそうだったな。
「てことは──」
「祐斗だけでなく、同時期に養成された全員がエクスカリバーに適応できなかったらしいわ。計画は失敗に終わったのよ。そして──」
「──計画の主導者は木場たちを処分した──ですね?」
「・・・・・・その通りよ、明日
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