第3章
月光校庭のエクスカリバー
第29話 聖剣、来ました!
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いじってたわけだ。
「えーと、いつものです」
「ああ、なるほどね」
俺がそう答えると、部長も察したようだ。
「あらあら、うふふ。私も参加しましょうかしら?」
あぁ、朱乃さんがSな顔をしてそんなことを呟いていた。
「お願いだからやめてください!?」
燕ちゃんは必死に朱乃さんに懇願する。
これ以上いじってくる相手が増えるのは勘弁願いたいようだ。ましてや、朱乃さんは究極のSだからな。
「そうですよ副部長」
なぜか、明日夏が朱乃さんに異を唱えた。
「こいつをいじっていいのは俺だけです」
って、そういう理由かい!
思わず心の中でツッコんでしまった。
「って、ざけんじゃないわよっ!」
それを聞いて燕ちゃんが顔を怒りで真っ赤にして明日夏にハイキックを繰り出す。
で、明日夏は黒い笑みを浮かべながら蹴りを避けていた。うん、いまの、本音もあるけど、ほとんど燕ちゃんをいじるために言ったな。
「おい、燕」
蹴りを避けながら燕ちゃんを呼ぶ明日夏。
「何よ!?」
捲し立てるように返事を返す燕ちゃんに明日夏は淡々と言う。
「その位置で蹴りを出せば、イッセーにスカートの中が丸見えだぞ?」
「っ!?」
それを聞いた燕ちゃんは慌ててスカートを押さえる。
うん、実は明日夏の言う通り、蹴りを出すたびに柄物のかわいらしいパンツが見えてしまっていたんだ。
今度は羞恥と怒りで顔を真っ赤にした燕ちゃんが涙目でこちらを睨んできた!
「・・・・・・・・・・・・見たの!」
「・・・・・・えーと・・・・・・」
・・・・・・うん、ここは変に誤魔化すよりも正直に言った方がいいだろう。
「・・・・・・うん、見た」
「ッ!? ・・・・・・・・・・・・このぉ・・・・・・」
「ちょっと待って燕ちゃん! いまのは不可抗力──」
「ドスケベ!」
「ぐへぁっ!?」
一気にジャンプで俺の目の前まで跳んできた燕ちゃんのジャンピングハイキックをもろに顔面に喰らってしまった。
・・・・・・ちなみにこのとき、蹴りが当たる瞬間にまたスカートの中身が見えた。
―○●○―
「・・・・・・そういえば、部長。木場はどうしたんですか?」
燕ちゃんに蹴られたところをアーシアに治療してもらっていると、ふと木場が部室にいないことが気になったので、部長に訊く。
「・・・・・・祐斗は今日、学校を休んでいるわ」
「ッ!? 部長、昨日の話と何か関係があるんじゃ?」
「ええ、そうね。関係はあるわね」
すると、明日夏が会話に割って入ってきた。
「イッセー。フリードの奴は覚えてるな?」
「あ、ああ・・・・・・」
な、なんで
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