第3章
月光校庭のエクスカリバー
第29話 聖剣、来ました!
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―○●○―
「「カラオケ?」」
「久々に行かね?」
朝、教室の前の廊下で俺とイッセーは松田と元浜からカラオケに誘われた。とくに断る理由はないので、俺もイッセーも了承する。
「で、どこの店に行くんだ?」
「ああ、駅前のところにあるやつだ」
「あそこなら挿入歌はおろかキャラソンまでフォローしているぞ」
結構曲数が豊富そうだな。
「挿入がなんだって?」
「うおっ!?」
「桐生!?」
突然、松田と元浜の背後から桐生が現れる。その後ろにはアーシアもいた。
「やだやだ、朝からまた士騎くんを巻き込んでのエロトーク?」
「カラオケ行こうって話してただけだ!」
「カラオケ! いいじゃん、私も付き合おうかな♪ ね、アーシア?」
桐生は後ろにいるアーシアに尋ねると、アーシアは笑顔で答える。
「はい、行きたいです」
「「何ぃぃぃっ!」」
アーシアが来るかもということで、松田と元浜がテンションを上げ始める。
「よし! イッセー、明日夏!」
「・・・・・・な、なんだよ?」
「・・・・・・なんだ?」
元浜がメガネを光らせながら呼んでくる。
「この際だ──」
「──他のオカ研の女子を誘えってか?」
「話が早くて助かる」
というか、そもそも最初からそれが目的ってところもあったんだろう。
「ヘイヘイ」
「断られても文句言うなよ」
「「何がなんでも誘うんだ! いいな!」」
詰め寄りながら二人に叫ばれて、俺とイッセーは同時にため息を吐く。
「皆、なんの話してるの〜?」
そこへ、鶫がやって来た。
「鶫、おまえ、カラオケ行くか?」
「いいよ〜」
鶫はのんびりと即答した。
それを聞いて、目に見えて騒ぐ松田と元浜。
で、放課後、アーシアと鶫を先に行かせてからイッセーと一緒にカラオケのことを千秋たちに訊きにったが、千秋も燕も塔城も了承した。意外にも塔城がかなり乗り気だった。
あとは部長と副部長か。
あとそれから、俺とイッセーは気分転換になってくれればと思って木場のことも誘うことにした。
―○●○―
「ちわーっス」
千秋たちにカラオケのことを訊きに行ったあと、旧校舎にやって来た俺たちは俺を先頭にして部室に入る。
「来たわね──って、どうしたの、燕? 顔が真っ赤よ?」
部長が入ってきた俺たちを見て挨拶をしたあと、燕ちゃんが顔を赤くしているのに気づいて訊いてきた。
実は一年組をカラオケに誘ったあと、そのまま一緒にオカルト研究部に向かってたんだけど、今朝のことで千秋と燕ちゃんが顔を赤くさせてよそよそしくなってたんだ。で、その理由を知った明日夏がいつものように燕ちゃんを
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