暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第3章
月光校庭のエクスカリバー
第29話 聖剣、来ました!
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 ──みたいな感じになるはずだったのに・・・・・・。
 現実は厳しい! 確かに部長のおっぱいは見た、触れた! だが、そこから先がラスボス並みの高難度!

「・・・・・・はぁー、切ない」

 うぅ、どうしてこんなことに・・・・・・。

『よう相棒。悩んでいるところ悪い』
「ん?」

 突然の声に周りを見渡すが部屋には俺以外誰もいない。

『俺だ。相棒』
「ドライグ!」

 声の出所は俺の左手からだった。
 声の主は俺の『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』に宿る存在、『赤い龍の帝王(ウェルシュ・ドラゴン)』──ドライグだった。

『相変わらず頭の中はいかがわしいことでいっぱいだな』
「む、うるせぇ! 多感な時期なんだよ! 明日夏のドレイクって奴のときといい、いきなり出てきやがって!」

 普段はこちらから話しかけてもシカトしやがるクセに!

『まぁ、そう言うな。今回は逃げん。ちょいと話そうや』

 俺はベッドに腰かける。

「──で、話って?」
『そう不機嫌そうにするな。わざわざ警告に来てやったんだ』
「警告?」
『最近、おまえの周囲に強い気を感じるんでな。おちおち寝てもいられん』
「ああ、最近部長によく絡まれるからなぁ」

 肉体的な意味で!

『おまえさんの仲間のものならいまさら気にはしないさ』

 ん、部長たちのじゃない? じゃあ強い気って──まさか敵ってことか!?

『とにかく気をつけることだ。色を知るのもいい年頃だ。念のため、そういうのを早め早めに体験しておけ。「白い奴」がいつ目の前に現れるかわからんからな』

 『白い奴』──前にもそんなことを言ってたな?

「なあ、その『白い奴』ってなんだ?」
『「白い龍(バニシング・ドラゴン)」だ』

 ──『白い龍(バニシング・ドラゴン)』・・・・・・。

『俺たちは二天龍と呼ばれているが、長年のケンカ相手でな。天龍を宿した者同士は戦い合う運命にあるのさ』
「者同士って、俺みてぇな神器(セイクリッド・ギア)を宿した奴が──」
『──いる』
「・・・・・・俺はそいつと、いつか戦わなきゃならねえってこと?」
『そういうことだ』

 勝手に宿っといて無茶苦茶だなぁ、おい!?

『見返りとして、ドラゴンの力を与えてやっているじゃないか』
「うっ、忘れちゃいねぇよ。おかげで部長も救えたわけだし。だがな、ドライグ。あらかじめこれだけは言っておく!」
『なんだ?』
「オホン。よく聞け。俺は上級悪魔に昇格して、ハーレム王になりたい! 無数の女の子を眷属下僕にして、俺だけの美女軍団を作る! それが俺の夢だぁぁぁッ!」
『ハハハ! そんな夢を持った宿主は初めてだ!』
「・・・・・・やっぱ俺
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