第3章
月光校庭のエクスカリバー
第29話 聖剣、来ました!
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「ええ、構いません」
「わかりました」
「は〜い」
「了解です」
だよな。とくにアーシアには絶対明日夏とかが付いていて、最低でも三人一組になるようにしてほしいもんだ。
「それから、はぐれ神父が持つエクスカリバーの奪還のため、教会が刺客をこの町に潜伏させている可能性があるわ。そちらのほうにも気を配っておいてちょうだい」
なっ、マジか!? いや、むしろ当然か。自分たちの切り札をみすみす敵に渡したままにするわけがないし。
コンコン。
突然、部室のドアがノックされる。
「どうぞ」
「お邪魔します」
「生徒会長と副会長?」
部長が応じると、入ってきたのは会長と副会長であった。
「リアス、緊急の話があるの。いまから私の家まで付き合っていただけません? あそこなら誰にも干渉されることはありませんし」
会長の言葉を聞いて、部長が表情を険しくする。
「相当込み入った話のようね?」
「……ええ。相当に」
「わかったわ」
―○●○―
あのあと、部長と副部長は会長たちについていった。そして、今日の部活はなしということになり、俺たち全員で帰路についていた。いまは塔城の滞在先に向かってる途中だった。
「緊急の話って、やっぱりエクスカリバーのことかな?」
帰路につく中、イッセーが訊いてきた。
「さあな。ただ、厄介事なのは間違いないな」
「小猫ちゃんはどう思う?」
「・・・・・・別に。部長のすることには間違いはないですから」
「まぁ、明日にでも部長が話してくれるかもしれないし、待つしかねえな」
「それもそっか」
とにかく、警戒しておかないとな。
ふと、塔城が口を開く。
「・・・・・・私は祐斗先輩のほうが少し気がかりです」
「・・・・・・実は俺もなんだ」
塔城やイッセーだけじゃなく、全員が木場のことが気がかりだろうな。
「部長はああ言ってたけどさ・・・・・・。なんか、少しでも助けになってやれねぇかなって。眷属同士っつうより、友達としてさ」
「・・・・・・はい」
・・・・・・そうだな。とはいえ、何をしてやれるかというとな・・・・・・。
そんなことを思っていたら、塔城の滞在先に到着した。
「・・・・・・では、また明日」
「じゃあね、小猫ちゃん。気をつけて」
「・・・・・・イッセー先輩たちも気をつけてください」
「うん」
塔城と別れ、俺たちも家に向かう。
「・・・・・・小猫ちゃんも朱乃さんも・・・・・・」
「ん? どうした?」
イッセーが何か呟いていたので訊いてみた。
「いや、小猫ちゃんや朱乃さんにも悪魔になった事情とかあるのかなって。俺やアーシア、それから木場み
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