機動戦士ガンダム
2084話
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るんだけどな。
今回この世界に来るにあたって、何があるのか分からないという事で、当然なら戦力はある程度揃えてある。
改修が終わっていたのはミロンガ改のみだったので、俺の最大戦力たるニーズヘッグは使えない。
勿論ミロンガ改も十分に強いが、それでももし何かあったら……と、そう考えた場合、ファブニールという外部武装追加ユニットを用意するのは当然だろう。
元々がシャドウミラーのPTサイズで使うようにして作った代物であるこの機体は、ミロンガ改しか使えないこの状況では、まさにうってつけの装備だった。
ホワイトスターを含めた異世界に転移は出来ないが、同一世界内であれば転移は可能な量産型システムXNがあり、隠密行動に最適なASRSとミラージュコロイドがある。
ただ、転移する際にはどうしても光の繭のような転移フィールドが生成されるので、何気に使いどころが難しいのは間違いない。
これが、普通に攻めるだけなら、全く問題ないんだが。
「サイド3に行くのは問題ないとして……その場合、セイラをどうするか、だよな。ランバ・ラルにこっちの味方をして貰うには、セイラを連れていくか……少し疑われるかもしれないが、セイラが事情を説明した映像データやら手紙やらを持って行く必要があるだろうが」
「そうなると、映像や手紙でしょうね。私がサイド3で見つかれば、ちょっとただではすまないでしょうし」
少しだけ悔しそうな様子でセイラが呟く。
セイラにとっても、自分の小さい頃を知っているランバ・ラルとの再会というのは、望むべきところなのだろう。
もっとも、それを言う程に我が儘ではないが。
「となると、サイド3に行くのは俺だけにしておいた方がいいな。……その間、セイラはどうする?」
「私は身辺の整理をするわ。私がこのサイド7にいるのは、あくまでも医療ボランティア。営利目的ではないとはいえ、任された役割がある。そうである以上、何も言わずそれを投げ捨てるような真似は出来ないもの」
「そうだな。……正直建国なんてのが本当に出来るかどうかは分からない。分からないが……本気でやるのなら、そうした方がいいのは、間違いないか」
ただ、建国するとなると、当然のようにシャドウミラーの力が必要となる。
個人的にも可能な限り早くシャドウミラーと行き来を出来るようにしておきたいし、そうなると……やっぱり、どこかに早いところゲートを設置する必要があるんだよな。
そう思いつつも、現状でゲートを設置出来る場所の候補は、地球、火星、月の3つしか存在しない。
その中でも地球は、現在ジオンと連邦が激しく戦っている。
勿論激しく戦っているのは、限られた場所にすぎない。
地球全土で全面的に戦闘が行われている訳ではないのだ。
そうなれば、戦闘があまり起きていない
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