暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
原作開始・幽鬼の支配者編
第19話 妖精と幽鬼
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


ならば、自身の身一つで守るしか彼女には手段がない。

「伏せろォォォ!!」

「エルザ―――ッ!!」

「ナツ!!ここはエルザを信じるしかねぇんだ!!」


エルザを止めようと飛び込もうとするナツを氷の魔道士、グレイが止める。



そして――大砲で集約され…その大きな魔力のエネルギーが放たれてしまった。
だが、エルザの金剛の鎧により、そのエネルギーは無駄に…いや、達成した。
ギルドの魔道士を纏めて倒せなかったが…今最も力のある魔道士は倒された。

『マカロフ…そして、エルザも戦闘不能――もう貴様等に凱歌はあがらねえ。ルーシィ・ハートフィリアを渡せ。今すぐだ』

激怒を感じるような声で、幽鬼の支配者の総長――ジョゼ・ポーラは告げる。

それは絶望を表していて、こちらには勝利しか無いと確信しているようにも見える。

だが、それでも妖精は吠える。仲間をやるか、と。

「ふざけんな!!」
「仲間を敵に差し出すギルドがどこにある!!」

仲間を絶対に渡さんと反論する妖精の尻尾に

『―――渡せ』

「…あたし…」

怒りを増す絶望は声を上げる。

ハートフィリア財閥のルーシィはここで大人しく帰って方がいいのかと…思い始める。

自分が居なければ…仲間は傷つかなかった。
そう罪悪感に苛まれる…だが、そんな彼女を救う声はまだ潰えない。

「――仲間を売るくらいなら死んだほうがマシだ!!」

「…!!」

「オレたちの答えは何があっても変わらねえっ!!お前らをぶっ潰してやる!!!」


自分を、まだ自分を必要だと、大切だと思う声がある。

決して渡さないという声が…

ルーシィの目から涙が溢れる。それは、悲しみや絶望ではなく…希望が満ちている涙が。嬉しいという涙が落ちた。

「ほう……ならばさらに特大のジュピターをくらわせてやる!!装填までの15分恐怖の中で足掻け!!」


そして、ついに怒りは爆発した。
何度も自分を苛立たせる妖精に、幽鬼は今度こそ潰すようにジュピターを発射しようと大砲に魔力を集める。

ついに、妖精と幽鬼の最期の戦争が幕を上げた。




時間はたった15分―――長いようで短いその15分は、妖精の尻尾の炎――火竜(ナツ)の手によってエレメント4の一人である兎兎丸を倒し、ジュピターの核を破壊することを成功できた。

妖精の魔道士たちが喜んだのも束の間、また新たな幽鬼からの脅威が生まれる。

幽鬼の支配者ギルドが立ち上がり――巨人のように、まるでこちらを心を折るために作られたような錯覚を覚えるまでに変わっていった。

―――魔
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ