暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
原作開始・幽鬼の支配者編
第19話 妖精と幽鬼
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『だが…油断はするンじゃあねえぞ。幽鬼のクソ共のことだ。なにやらアクシデントを起こすかもしれねえ…そこを注意しとけ』

「――分かったわ」

ラクサスの注意を聞いて二人は顔を引き締める。

『それと…ミラ。分かってんだろうな?今のお前は出ていい時じゃねえ、ってことをよ』

「……」

「今のミラじゃ足手まといになる…例え元S級魔道士でも…そう言いたいでしょ?ラクサス」

『ああ…だから言うが、無茶なことをしようとすんじゃねえ。お前ができることはせいぜい…不安になっている奴等を助けることだ』

「……ありがとう」

注意だけじゃなく、アドバイスをも出すラクサスに二人は心中に「やっぱり…仲間想いだ」と呟くも、本人は言いたいことを言えたのか「もう切るぞ。じゃねえと早く着かねえ」と通信用魔水晶を切ろうとする。

『ああ…そうだ。一つだけ言い忘れたことがあった』

「「?」」

『――アイツが帰ってきた』』

「――え?」

「アイツって…まさか…!!」

『それだけだ、そんじゃ…今からそっちに行く。ギルドを頼むぞ』

プツン、と通信用魔水晶からラクサスを移していた映像が消えた。

「…そっか…」

「――なんとか、いや…行けるわね。絶対に」

一人はこの先にあるであろう希望に期待する。
そしてもう一人も同じく…そして

「レッドが…帰ってくる…!!」

安心と、歓喜の気持ちを表すような顔を浮かべるのだった――






『―――魔導集束砲『ジュピター』用意』

放たれるのはその声には冷酷かつ、残酷な言葉。

場面は数分後に変わり――妖精の尻尾の前…幽鬼の支配者が本部ごと移動することによりその中にいる魔道士も含め、戦力は幽鬼の方があるように見える状態であり…そして、幽鬼たちが持っているであろう。

そして放たれたであろう魔導収束砲――ジュピターが放たれようとしている。

幽鬼の支配者が保有している巨大な大砲から魔力が集中していく――それを感じたであろう緋髪の魔道士――エルザが前に出る。

「―――全員ふせろォォォォオオ!!」

大声で場にいる全ての仲間たちに伝えて換装する。

換装するであろうその鎧は正しく、金属の中で最も高く、そして守護するのに相応しい鎧。

「金剛の鎧!?」

金剛の鎧――エルザが持つ鎧の中で防御力が随一。
その鎧ならば、この場にいるであろう仲間を守れる、そう確信してエルザは受け止めるように構える。

「まさか受け止めるつもりじゃ!?」

数々の阻止する声を上げるが、エルザは止まらない。
何故なら、それではギルドが無事じゃ済まないから。
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