三十三枚目
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ろいろあるでしょ?」
なんつーか…リーアちゃんの裸を見るのは一誠に悪い気がするのだ。
まだ会った事すらないけど、なんか、こう…ね?
「えー…篝の翼…」
やっぱりそれが本音か。
「お風呂あがったらちゃんと触らせてあげるから」
「ぶー…」
可愛いなおい…。
リーアちゃんに連れられてグレモリー家の風呂…というか温泉に向かった。
リーアちゃんの話ではジオティクスさんが日本の露天風呂に憧れて悪魔の建築家に注文したらどこでどう間違ったが西洋宮殿風の風呂になったらしい。
二層にわかれており、上が女性用で下が男用だそうだ。
要するに覗きができないようになっているのだ。
「じゃ、俺は下だな」
昨日はヴァーリが超スタイル良くなっていろいろアレだったので風呂に入っていない。
翼とか諸々、手先が鎧みたくなっているので一人では洗いにくいのだ。
龍人化してからはヴァーリに洗って貰ってたが、昨日はそうもいかなかった。
代わりに超高温で滅却した。
魔方陣の上に踏み入れると高温の炎柱ができるトラップマジックの応用だ。
半龍なので炎へ高い耐性があるのでできることである。
「篝、一人で洗えるの?」
「ん?なんとかするさ」
「んー…ならいいんだけど…」
風呂場に入るとめちゃくちゃ広かった。
おぉー…さすが公爵家…
さて…とりあえず熱で汚れを滅却してから湯船につかるか…
「背中ながそうか?カガリ君」
…………………………。
「なぜ居るんだサーゼクス」
背後から聞こえてきた声に振り返ると、そこには魔王がいた。
「君とは、話したい事があるからね」
「そうかよ…」
まぁ、こっちも、その、なんだ…話したい事があるしな…
ごしごしと背中を擦られる。
「サーゼクス」
「なんだい」
「この前は、わるかったな…
俺も狡い言い方をした」
あのとき。
サーゼクスがヴァーリを囮にすると言った時だ。
「あのとき俺は、『魔王』としてリゼヴィムを追いかけてきたお前を『グレモリー』と呼んだ」
それは卑怯だ。
「あの時お前はヴァーリを囮にするって言った。
たしかに許しがたい。でも魔王としては正しい。
感情を廃し、冷酷に徹するべき場面で、俺はお前の良心を攻撃してしまった」
「君は、優しいな」
「お前もな。サーゼクス」
「私も宴会で、君の言葉を考えたのだよ」
「へぇ」
宴会って事は、父さんやアザゼルといた時か。
「私も君の立場なら激昂しただろう、とね。
私はその
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