182部分:第十三話 家へその十六
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「絶対にね。経済学部の方がね」
「何でそこなんだ?」
「あっ、それは」
それを問われるとだった。星華は顔を赤くさせてしまった。言葉に詰まった。
しかしそれでも何とかだ。気を取り直して話すのだった。
「何となくね」
「何となくかよ」
「あんた公務員とかになりたいの?」
こう陽太郎に問う。
「別にそうじゃないわよね」
「公務員は別に」
「だったら経済学部の方がいいわよ」
力説だった。何とか陽太郎にそうして欲しいというようにだ。
「絶対に。そっちの方が」
「そういうものか」
「だからね」
「考えておくよ」
また話す陽太郎だった。
「それじゃあ」
「そうしてよ、本当に」
「何でかよくわからないけれどな」
そんな話をしてであった。二人は久し振りに一緒に帰った。今はであった。夏の時間は過ぎていく。それと共に絆も強まっていくのだった。
第十三話 完
2010・6・12
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