第64話 第6次イゼルローン攻略戦 1
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った際に3,000隻の損傷艦が出ており、今回3,000隻少ない状態での作戦参加であった。
パラミデュース艦橋内では、アル・サレム中将が、髭を触りながら作戦に付いて考えて居た。
「提督、モートン少将から連絡です」
「ああ、繋いでくれ」
『閣下、本艦隊はヴァンフリート星域会戦からの連戦です。しかも3,000隻も減った状態ですし、その損害の穴埋めをしただけの状態です。出来れば待機地点までに練度を上げるために、訓練を行いつつ進みたいのですが』
副官隊司令官モートン少将の言葉にアル・サレム中将は考え始める。
「うむ、しかし到着日時が押しているからな、作戦日時に間に合うようなら許可しよう」
『はっ、では訓練計画を立てお送りします』
モートン少将の姿がスクリーンから消えると艦橋内では、訓練なんか面倒だとのぼやきが聞こえていた。
モートン分艦隊旗艦ユースティティアでは、アル・サレム提督との連絡を終えた、モートン少将が分艦隊スタッフに訓練案を纏めるように命令していた。
「艦隊練度向上の為に待機地点まで訓練をしながら航行する、訓練計画を作成するぞ」
「はっ」
その言葉にモートン少将の薫陶をうけたスタッフ達が直ぐさま訓練計画を纏めるために動き出したのである。
続いて宇宙暦794年9月17日にホーウッド中将指揮下の第7艦隊15,000隻が、ハイネセン第7軍事宇宙ステーションからアルレスハイム方面哨戒活動と称して発進した。
第7艦隊旗艦ケツアルコアトル、ノーウッド分艦隊旗艦ペンテシレイア、 リー分艦隊旗艦アイユーブ、ワーツ分艦隊旗艦シャマシュ、キャボット分艦隊旗艦アヌンナキ各艦で、司令官達が、艦隊の訓練を計画に基づき直ぐさま始めるように命令していた。
其処結果、今回の作戦が危うい状態で有ると艦隊全体で考えるようになり、艦隊がハイネセンを出撃後に直ぐさま、訓練航行に入ったのである。
宇宙暦794年9月20日というまさに最後に宇宙艦隊司令長官代理コーネフ大将座乗の旗艦アイアース以下1,000隻の艦隊がまるで物見遊山のようにハイネセン第1軍事宇宙ステーションから出撃した。
艦隊では第8艦隊以上の楽観論に包まれ、スタッフ達も昼間から飲酒を行うほどであった。コーネフ大将も参謀連中と飲みまくり遊びほうけていた。その為1,000隻の艦隊も殆どがだらけた状態で進んでいたのである。
只、作戦参謀のホーランド大佐は自意識過剰で自信家ではあるが、作戦のタイムスケジュールを考えるために作戦室でシミュレーションを行いながら、勝利への意欲に燃えていた。
また、艦隊参謀には、ダスティー・アッテンボロー少佐も含まれていたが、彼はシトレ元帥及びロボス元帥からの特命でヤンの作った作戦案を確りと勉強させられ、いざと言う時のアド
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