第一幕その三
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「そうだったわね」
「ええ、ベッツイはギリキンの国に行ってね」
「ロバのハンク、木挽きの馬が一緒だったわね」
「今は都にいないわ」
「そしてトロットもね」
「キャプテンビル、ビリーナと一緒にね」
彼等と共にというのです。
「カドリングの南の島に行ったわ」
「そうだったわね」
「だから二人は今都にいなくて」
そしてというのです。
「私が残ってね」
「オズマが行くのね」
「そうなるの」
「事情はわかったわ、じゃあね」
ここで言ったのはガラスの猫でした。
「あたし達もオズマと一緒に行っていいかしら」
「そうね、オズマにはチクタクが一緒に行くけれど」
「旅のお供は多い方がいいでしょ」
「ええ、それじゃあね」
「あたし達も一緒に行くわ」
「丁度最近冒険に行っていないって思ってたの」
つぎはぎ娘も言ってきました。
「だからね」
「貴女達が行くのね」
「そうさせてもらうわ」
「是非ね」
「わかったわ、じゃあオズマにお話しておくわ」
ドロシーは二人の言葉を受けてオズマに応えました。
「それでね」
「ええ、あたし達もね」
「猫の国まで行くわ」
「そうするわ、ただね」
ここでこうも言ったドロシーでした。
「もう少し誰がいて欲しいわね」
「冒険の旅にしては」
「今回オズマは猫の国に行くまでに色々立ち寄りたいっていうから」
「だからなのね」
「ええ、あと誰かいて欲しいけれど」
「じゃあ丁度いい子達がいるじゃない」
ここでこうドロシーに行ったガラスの猫でした。
「そうでしょ」
「あっ、恵梨香達ね」
「そう、あの子達も呼ぶ?」
「そうね、今はオズの国にいないけれど」
「来てもらって」
オズの国にというのです。
「そうしてね」
「そうね、じゃあ早速ね」
「オズの国に来てもらって」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「一緒に行きましょう、ただね」
「ただ?」
「今すぐ連絡するわ」
五人にとです、ドロシーはすぐにこう言ってです。
自分の携帯を出してそうして五人に連絡しました、この時恵梨香達五人は学校の授業が終わってそれぞれのお家や寮に帰ろうとしていました。
ですが五人はそれぞれの携帯にドロシーからのメールを受け取ってです、そうしてオズの国に行く扉がある八条学園の中にある時計塔の最上階に来たのですが。
急な展開にです、まずはナターシャが言いました。
「今回もね」
「うん、いきなりだね」
「オズの国に行くことになったね」
ナターシャにジョージと神宝が応えます。
「いつもと言えばいつもだけれど」
「急なのは確かね」
「まだ心構えが出来ていないね」
恵梨香とカルロスも言います。
「いきなりだから」
「少し戸惑うわ」
「今度はど
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