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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第47話
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いる身としては、反論できないわ……」

「ア、アハハ………」

アルティナの指摘を受けると唸り声をあげて疲れた表情になり、その様子を見守っていたリィン達が冷や汗をかいている中ティータは苦笑していた。

「フム……女学院の件は別にしても、せっかく帝都(ヘイムダル)近郊の町に滞在しているのだから、たまに父上や義母上(ははうえ)に顔を見せるついでに女学院のOGとして、女学院にも君の元気な様子を見せるくらいならメンフィル帝国の許可をわざわざ取る必要もないと思うが、そちらの方はどうかな?」

「そうですね……御二方とも口には出しませんが、アルフィン義姉様と中々会えない事を寂しく思っていると思いますよ?」

「それは………」

「えとえと……レンちゃん。アルフィンさんがリィン教官と結婚した”事情”は知っているけど………今オリヴァルト皇子が言った提案も、やっぱりリウイ陛下達に話を通さないとダメなのかな?」

オリヴァルト皇子とリーゼロッテ皇女の話にアルフィンが言葉を濁している中、ティータはレンに訊ね

「別にそのくらいだったらパパ達は何も言わないと思うわよ。そもそも、アルフィン夫人がリィンお兄さんに嫁いだ時点でアルフィン夫人は”シュバルツァー家の一員”なんだから、幾ら皇家とはいえ深い理由もなく”家庭の事情”に口出しするような暇な事はしないわよ。まあ、あまりにも頻繁だったら、さすがに口出しするかもしれないけどね。―――ああ、後わかっていると思うけど”夫”であるリィンお兄さんの許可は必要よ?」

「俺は当然許可します。事情があるとはいえ、ユーゲント陛下達は普通の親子達よりも早くアルフィンと離れて暮らす事になったのだから、せめてもの親孝行として、たまには元気な様子を見せに行くべきだと俺も思うぞ?」

「リィンさん……………わかりました。その件については前向きに考えておきますわ。」

「そうか………なんだったら、”夫婦揃って”父上達に顔見せに来てもいいんだよ?父上達も義理の息子になったリィン君と機会があればゆっくりと色々な事を話したいだろうしね。それとアルフィンの子供―――つまり私の甥か姪で、父上達にとっては孫をいつ作るつもりなのかも気になっているだろうしね♪」

レンとリィンの答えを聞いたアルフィンは目を丸くした後口元に笑みを浮かべて答え、オリヴァルト皇子は安堵の表情で溜息を吐いた後からかいの表情でリィンとアルフィンを見つめ、オリヴァルト皇子の発言にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「お義兄様ったら……お客様の目の前でそんな事を言うなんて、お下品ですわよ。」

「あいた。」

「ふふっ、”その役割”もちゃんと受け継いでくれたのね、リーゼロッテは。」

「ア、アハハ………」

するとその時リ
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