第47話
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思うわよ?幸いオリビエお兄さんもアルフィン夫人程じゃないけど内戦終結に貢献していたのだし。」
「「………………」」
「レ、レンちゃん……さすがに今の言葉はわたしも不味いと思うんだけど……」
「レ、レン教官!お言葉ですが、それはさすがにユーゲント陛下にもですが、オリヴァルト殿下に対しても不敬かつ危険な発言ですわよ……!」
オリヴァルト皇子に対して痛烈な指摘をしたレンの指摘にリィンとアルフィンがそれぞれ複雑そうな表情で黙り込んでいる中、ティータは不安そうな表情で呟き、セレーネは慌てた様子でレンに注意をした。
「ハハ、そう言う厳しい意見や危ない意見を躊躇いもなく口にできるところも相変わらずだね………しかも今のエレボニアの状況を考えると、レン君の意見通りにエレボニアの為にアルノール家の一員として”非情”な手段を取った方がよかったかもしれないと思えるのが洒落にならない所だね……」
「お義兄様………」
疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の様子をリーゼロッテ皇女は心配そうな表情で見つめ
「クスクス、いっそ”他国との交流を深める為という名目”でパパやヴァイスお兄さんに”皇家”に関する心構えやその他諸々について学んだらどうかしら?ミュラーお兄さんあたりなら、『ちょうどいい機会だから、ついでにそのふざけた性根を叩き直してもらってこい』とでも言って賛成すると思うわよ?」
(兄上なら本当に言いそうで冗談になっていないな……)
「ハハ、その光景が目に浮かぶよ。―――話は逸れたが、クルト、リィン君も。今はセドリックの事は見守ってやって欲しい。」
「お兄様……」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの話にその場にいる多くの者達が冷や汗をかいている中兄のオリヴァルト皇子に対する普段の接し方を思い浮かべたクルトは表情を引き攣らせ、オリヴァルト皇子は苦笑した後表情を引き締めてクルトとリィンに声をかけ、その様子をアルフィンは静かな表情で見守っていた。
「………はい。」
「勿論です、殿下。」
(……色々と複雑な事情があるみたいですけど……)
(ふふ、でもちょっと見直したかも。弟さんを気遣う良いご兄妹っていうか。)
(うん……オリヴァルト皇子にとって、リーゼロッテ皇女にとって、そしてアルフィンにとってセドリック皇太子が大切な”家族”である証拠ね……)
オリヴァルト皇子の言葉に二人がそれぞれ答えている様子を見守っていたティータの小声に続くように呟いたユウナの言葉に頷いたゲルドは微笑ましそうな表情でオリヴァルト皇子達を見つめた。
「あの、義姉様。この前の手紙の件ですが……やはり考え直して頂けないでしょうか?」
「フウ……手紙にも書いたように、メンフィル帝国の許可もなしにそんな
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