第47話
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(………体調不良で身体を休んだ後に、別人のように変わった話も気になるわね………多分、セドリック皇太子に”何か”があってそんな事になったのだと思うのだけど……)
オリヴァルト皇子の後に答えたリーゼロッテ皇女の話を聞いて意味ありげな笑みを浮かべているレンの言葉を聞いたエリゼは複雑そうな表情をし、ゲルドは静かな表情でセドリック皇太子の変貌について考え込んでいた。
「……はい、オズボーン宰相です。最近、セドリックが随分、懇意にしているみたいで……」
「……………」
(お兄様……)
(兄様……)
「あ、あの方が………」
「”鉄血宰相”なんて呼ばれている方でしたっけ……?」
「それに、”西ゼムリア通商会議”の時に自分を狙うテロリストとそのテロリストを殲滅する為に雇った猟兵達――――”赤い星座”を利用して、クロスベル併合の第一段階を築き上げようとしたけど、ヴァイスハイト陛下達の反撃によって痛手を受けたって言われてる……」
リーゼロッテ皇女の答えを聞いたその場にいる多くの者達が血相を変えている中真剣な表情で黙り込んでいるリィンに気づいたセレーネとエリゼは心配そうな表情をし、クルトは驚き、ティータは不思議そうな表情で訊ね、ユウナは表情を厳しくした。
「……元々、宰相の豪腕ぶりに憧れていた子ではあったからね。元気を取り戻し、逞しく成長したきっかけに宰相が一役買っているのなら、個人的には感謝したいくらいさ。今の強引さも、いずれセドリック自身、その是非に気づくと私は信じている。」
「相変わらずオリビエお兄さんは肝心な事に限って、判断が鈍いわよねぇ。――――1年半前せっかくレンが”革新派”の”力”を一時的に著しく衰退させてあげたのに、それを利用せずむざむざと”鉄血宰相”の復権を許したんだから。パパも指摘したでしょうけど、”鉄血宰相”は宰相の癖に内戦終結に何も貢献していないのだから、それを口実に”鉄血宰相”をエレボニアから排除できたでしょうに。」
「レ、レンちゃん………」
オリヴァルト皇子の話を聞いて呆れた表情で指摘したレンの言葉を聞いたティータは複雑そうな表情をし
「耳が痛い話だ。だけど例え私がその為に動いたとしても、父上が宰相殿の続投を望んでいたから宰相殿の排除は無理だったと思うよ。」
「―――だったら、ユーゲント皇帝の皇位も剥奪して、自分が”皇”になればいいだけの話じゃない。ユーゲント皇帝は内戦勃発時真っ先に貴族連合軍に囚われて、結局レン達が救出するまで内戦終結の為に何もしてこなかったのだから。内戦や七日戦役の件に加えてエレボニアの若き英雄―――”灰色の騎士”と結ばれた事でエレボニアの民達に大人気なアルフィン夫人と組めば、ユーゲント皇帝から皇位を簒奪する事も結構簡単だったと
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