第47話
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、アルティナを始め、第Uの全員が力を貸してくれました。」
「教官………」
オリヴァルト皇子の言葉に答えたリィンの話を聞いたクルトは驚いた表情をした。
「ふふ、クルトさんがZ組に入ったとは聞いていましたが、これも何かの縁みたいですね。………まさかセドリックがあんな事をするとは思いませんでしたけど。」
「あ…………」
「…………」
「……ロッテ。」
複雑そうな表情をしたリーゼロッテ皇女の言葉にセドリック皇太子が機甲兵教練に乗り込んできた時の事を思い出したクルトは呆けた声を出し、アルフィンとリーゼアリアは複雑そうな表情をした。
「お耳に入っていましたか。」
「そう言えば、あの偉そうな皇太子の義姉にあたるんでしたっけ―――」
セドリック皇太子の事を思い出した表情を厳しくしてセドリック皇太子についてあまりよく思っていない様子のユウナの発言を聞いたリィン達はユウナに注目した。
「……流石に不敬かと。」
リィン達に注目されたユウナが我に返って慌てている所をアルティナがリィン達を代表して指摘した。
「いや、返す言葉もないかな。リィン君に対してもそうだが……」
「特にクルトさんは、ご実家も含めて本当に申し訳ないことを……この通り、お詫びいたします。」
「そんな……どうかお気になさらないでください!父も兄も、叔父だって既に納得している話ですし!」
「……………………」
(……?一体なにが……)
オリヴァルト皇子の言葉に続くように謝罪したリーゼロッテ皇女の言葉を聞いたクルトは謙遜した様子で答え、その様子を見守っていたリィンは目を伏せて黙り込み、ユウナは不思議そうな表情で首を傾げた。
「自分に対する配慮も不要です。どちらかというと、殿下の見違える成長ぶりに戸惑いの方が大きいといいますか……」
「そうですわよね……?わたくし達がセドリック殿下とお会いした回数は指で数えられる程度ですが、それでもまるで”人が変わったかのような”成長ぶりですわよね……?」
「……お兄様、リーゼロッテ。セドリックは一体いつから、あんな風になったのかしら……?」
リィンの意見に頷いたセレーネは戸惑いの表情をし、アルフィンは不安そうな表情でオリヴァルト皇子達に訊ねた。
「……去年の夏くらいかな。体調不良で夏至祭を休んだ後、別人のように変わった印象となった。」
「急に背も伸びて、逞しくなって……それだけならよかったのですが強引なところが目立つようになって……お義母様も気にしていましたが、”あの方”が原因に違いありません。」
「”あの方”ねぇ?まあ、皇太子の今の性格を考えたら誰に似てきたのかは明白よね。」
「レン教官、それは………」
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