機動戦士ガンダム
2083話
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たと騒ぐ奴も出てくるかもしれない。
そういうのをどうにか出来る決定的な証拠……
「ジンバ・ラルだったか? お前達をサイド3から逃がしたのは。そいつは今、どこにいるんだ? ダイクン派をメインとした国を作る上で、色々と助けてくれるんじゃないか?」
そう尋ねるも、セイラは首を横に振る。
「いえ、ジンバ・ラルは地球でザビ家の手の者に掛かって……」
「そうか。セイラとシャアを地球に逃がしたという点では、大きな力になってくれると思ったんだけどな」
そう言うが、セイラの表情はどこか浮かないものだ。
何だ? もしかして、ジンバ・ラルってのは当てに出来ないような奴だったのか?
それでも、セイラ達を逃がしたという事は、ザビ家とは敵対していたのは間違いない。
そう考えれば、国を作ろうとするセイラにとっては、この上ない味方になると思ったんだが……
「他に、お前の素性を知っていて、味方に……」
「セイラよ。お前という呼び方は止めてちょうだい」
俺の言葉を遮るように、セイラが告げる。
その顔が不機嫌そうだったのは、俺がセイラという名前ではなく、お前と呼んだ事が原因なんだろう。
いや、その辺を気にするのは正直どうかと思わないでもないが……もしくは、セイラはアルテイシアから名前が変わったという事もあり、今の自分の名前に拘りを持っているという事か?
ともあれ、今はそれよりもダイクン派についての話だ。
ここで反論して、無意味な言い争いにならないようにした方がいいか。
「分かった。セイラだな。……それはともかくとして、ジンバ・ラル以外にセイラがアルテイシアだと分かるような奴はいないのか?」
その言葉に、セイラは少し考え……ふと、何かに気が付いたかのように、口を開く。
「青い巨星、ランバ・ラル」
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