機動戦士ガンダム
2083話
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オンも連邦もセイラを自分の味方にしようとするか?
連邦にしてみれば、ダイクン派とザビ家派の違いはあれど、同じジオンの関係者同士で内乱を起こして喰い合ってくれるのは歓迎だろう。
ジオン公国にしてみれば、同じジオンの名を継ぐ者であっても……いや、それだけに、盾代わりに使って磨り潰しても痛くない戦力だ。
問題なのは新しく作った国がどれだけの戦力を持つかだが、その辺りはシャドウミラーから戦力を派遣すれば問題はない。
「いける、か?」
「何か思いついたの?」
「ああ。ただし……これを実行すれば、もうセイラは2度と安穏な暮らしは出来なくなる。それでもいいか?」
「……私が国の代表になるのね?」
どうやら、セイラもその辺りについてはしっかりと考えていたらしい。
まぁ、俺が視線を向けたのがセイラで、セイラは自分の血筋を知っているのだ。
そうであれば、予想出来てもおかしくはない。
そして俺が頷くと、それを見たセイラは即座に口を開く。
「構わないわ。キャスバル兄さんの蛮行を止める為であれば、私が矢面に立つくらいは何とでもなる」
「そうか。……なら、一応ぱっと考えついた事を言うぞ」
セイラに俺が思いついた内容をざっと説明する。
あの空間で俺についてかなり理解したとは言っても、当然全てを理解した訳ではなかったのだろう。
クレイドルについて聞かされた時は、セイラにしては珍しく大きく目を見開いていた。
「……ちょっと待って。考えを纏めるから」
そう言い、セイラは頭を押さえる。
コロニーの面積が大体800平方kmで、その半分が採光用で、居住可能な場所は400平方km。
それに対してクレイドルは8万5千平方km。
単純計算だが、クレイドルはコロニーのざっと200倍の大きさとなる。
……もっとも、その大きさは山やら湖やらの人が住んでいない自然環境も含めてのものだ。
ただし、コロニーというのは幾つも集まってサイドという集団を形成する以上、単純にコロニー1基と比べてもあまり意味はないのだろうが。
そんな風に考えていると、やがてセイラも落ち着いたのか、改めて俺の方に視線を向けてくる。
「ごめんなさい。分かっていたけど、シャドウミラーが色々と規格外な存在だという事で納得出来たわ」
「それはどうも。……それで、だ。国作りの話に戻るが、セイラが自分はジオン・ズム・ダイクンの血を引く娘だと言っても、誰もが素直にそれを信じはしない筈だ」
「……そうでしょうね」
一応ジオン・ズム・ダイクンは偉大な男だったという事で、その遺伝子情報とかそういうのも残っている筈だ。
であれば、DNA検査とかでその辺りははっきりすると思うが……それを理解してもどこかで調べる髪の毛とか皮膚とかが取り替えられ
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