機動戦士ガンダム
2082話
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かしくはない。
独立の機運が高まっていくが、連邦軍は力でそれを阻止。
おまけにスペースノイドには連邦政府に対する参政権がないので、連邦政府に人を送り込む事が出来ず、地球にいる者達が一方的に搾取する事になっているらしい。
そしてスペースノイドにはサイドのトップ、首長を決める権利はなく、連邦政府だけがその首長を決められる、と。
まさに植民地以外のなにものでもないな。
あー……うん。これを見ると、ちょっと連邦軍に協力をする気はなくなる。
もっとも、W世界でも似たような状況ではあった。
ただ、W世界ではノベンタがいたが……残念ながらざっと本を読んだ限り、この世界にノベンタのような良識派の政治家や軍人はいないらしい。
いや、いないって事は多分ないんだろうが、実力がない以上は政治家として役に立たない。
ましてや絶対民主主義と本に書かれているように、一応民主主義の体裁は整っているので、それこそスペースノイド派の政治家がいてもそれを通す事は出来ない。
コロニー自治権整備法案が提案されはしたものの、あっさりと棄却されている事からも明らかだ。
そういう意味では、ジオン公国の方に協力してやりたい気持ちがないでもないが……宇宙に住んでいる人間が進化した人間だとかいって優越感丸出しになっているのを見れば、正直ジオン公国も連邦政府と似たり寄ったりな感じだ。
おまけに、ジオン公国はコロニー落としなんて真似もしてるしな。
その辺りの事情を考えれば、正直なところどちらにも協力したくないと思うのは当然だった。
しかもサイド6のように中立を主張しているところも、その方が儲かるからって理由らしいし。
勿論、この本はあくまでもスペースノイドの視点から書かれた物で、アースノイドの視点から見ればまた違うのかもしれないが……
「で? この本を俺に読ませて、どうしろと?」
流し読みだったが、読み終わった本をテーブルの上に放り投げてセイラに聞くと、セイラは真面目な表情で口を開く。
「アクセル、私に国を作る事は……出来ると思う?」
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