暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2082話
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率いていたので、そちらに協力した。
 ただ、その辺りはあくまでも原作知識があっての事だ。
 この世界でどこの勢力に味方をするのかというのは、正直なところ迷っている。
 取りあえずジオン公国は……コロニー落としとかやったのを考えると、ちょっと遠慮したい感じがする。
 だからといって連邦軍に味方をするのかと言えば、ちょっと聞いた限りでも相当に上が腐っているらしいのは間違いない。
 となると、それ以外となるのだが……この世界の場合、明確に勢力が2つに分けられていて、第3勢力の類は……あるのか?

「この世界に来てからどうするかというのは、正直なところまだ決めてないな。今まで通りなら、第3勢力に協力するといったところなんだが。あるのか?」
「ないわ。いえ、正確にはサイド6のように中立を標榜しているところはあるけど、アクセルが期待しているようなところではなくってよ」

 そう言いながら立ち上がり、少し離れた場所にある本棚から1冊の本を取り出し、俺に渡す。
 どうやら読んでみろと、そういう事らしい。
 それはこの世界が宇宙世紀、U.C.という世界に入ってからの歴史。
 ただし、宇宙に住む人々……いわゆる、スペースノイドと呼ばれる者達の目から見た歴史だった。

「この本を持っているのを連邦軍に見つかれば、罪……には問われないけど、危険分子として目を付けられる事にはなるでしょうね」

 そう告げるセイラは、冗談でも何でもなく本気で言っている目だった。
 ……そこまでするのか? そう思わないでもないが、それだけこの本に書かれている歴史は過激な表現を使われているのだろう。
 そう考えながら本のページをめくっていく。
 U.C.0000。低軌道宇宙ステーション首相官邸ラプラスがテロによって破壊される。
 これにより、首相やそれ以外にも多数の重要人物が死亡。
 そんな歴史から始まるのは、スペースノイドにとって苦難とも言える歴史だった。
 地球に人が増えすぎたから、宇宙に作ったコロニーに移民させる。
 これは別にいい。
 そのまま地球で人数が増え続ければ、いずれは破滅していたのは間違いないのだから。
 だが、本来なら地球に住む人間全てを宇宙に移民させる筈だったのが、地球にいる殆どの人間をコロニーに強引に移住させ……そうして当時地球にいた人口110億人のうち90億人をコロニーに強制的に移住させると、突然コロニーの建設を中断。
 で、地球に残る20億人の中には多くの政治家や金持ち達が残っていた訳だ。
 半ば強制的に移住させられた者達が、これに我慢出来る筈がない。宇宙移民じゃなくて、宇宙棄民だという事がはっきりしてしまった訳だし。
 しかもコロニーに住むという事は、空気や水にもかなり高い税金が掛かるのだから、余計に不満が溜まってもお
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