第26話:課題消化!(その1:コックさんゲットだぜ!!)
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ト四方の穴を開け、石箱の内面に耐熱煉瓦を隙間無く敷き詰め。さらにその内側に練金で耐熱用のセラミックを作って貼り付けます。石箱の壁の厚みは合計20サントになりました。
石箱の中は2段にして、下の段は高さ10サント、上の段は45サント、間の棚は厚さ5サントの鋼鉄をセラミックでコーティングしました。棚は石箱の壁近くにスリットを作り上下を繋いでいます。
30サントの開口部に鉄と耐熱煉瓦とセラミックで扉を作り、取っ手と閂を付けました。
更に開口部の上に穴を開けて、そこに温湿度計を取り付けます。
この石箱の下に30サントの台を鉄で作り、石箱としっかり固定して出来上がりです。
石箱の下段に火石とセラミック容器に入れた水を入れて、『ファイアリー』にお願いして力を解放していきます。温湿度計とにらめっこしながら、炉内の温度が900℃になるように解放する力を調整します。ほとんど感覚での作業になりましたが、午前中一杯かけて調整し、大体どれくらいの力を解放すれば良いか確認できました。
問題は水蒸気ですね。ガスとして使う水蒸気と椰子殻炭を一緒に密封して加熱するのですが、加熱温度が900度位になる事と、火石と一緒に入れた水では充分な水蒸気が得られませんでした。
なにしろ、一回ごとに炉内がある程度冷えてからでないと、中の水を補給出来ないので時間が掛かります。
昼食を挟んで水蒸気を得る方法を考えて、仕方ないのでセラミック容器の大きさを変えてみたり、上段にも容器を入れてみたりして、試行錯誤の結果、水の量と容器の位置を決めることが出来ました。何度も試していたら、あっという間に夕方になってしまいました。時間が経つのが早いです。
事務局の方で終了ミーティングに出て、解散後屋敷に戻ると、アニーが待っていました。
コック長から時間があるようなら来て欲しいと言付かって来たそうです。多分コックの件だと思うので早速行ってみましょう。
「コック長いますか?」
「おお!アルバート様、お呼びだてして申し訳ありません。」
「良いですよ。気にしないで下さい。それで、コックの件ですか?」
「はい。見つかりましたよ。丁度良い人がいました。」
「見つかりましたか。それは良かった。これで食堂の運営が出来ます。それでどこの人ですか?」
「実は、昔の知り合いで、現在ガリアの首都『リュティス』で酒場の厨房を取り仕切っている奴なんですが、彼からの手紙で料理の発想に行き詰まって、他の土地で働く所を探していると書いてあったんですよ。それで、まだ行き先が決まっていないならこっちに来てみないかと鷹便でこっちの条件なんかも書いて送ってやったら、来ても良いって返事が来たので、早速呼んでおきました。良いですよね?」
「勿論良いですよ。それで、その人の名前は何て
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