第二章
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「あの首領前線に出るの好きだし」
「やれやれだな」
「やれやれか」
「本当にあの首領さんはあれだよ」
「あいつのことは言うなよ」
サトシは蛙に少しバツの悪い顔で言った。
「どうもな」
「ああ、あの人はね」
「あれだからな」
それでというのだ。
「あまり話されるとな」
「嫌な気持ちになるね」
「何でこうなるんだよ」
「人生ってわからないね」
「御前と会ったこともあいつとのこともな」
「いや、本当に不思議だね」
「全くだよ、けれどな」
サトシは蛙に今度は毅然とした声で告げた。
「フォークマンズがこの世にある限り」
「ジャスティスマンは戦う」
「そうするからな」
こう言ってだ、サトシはフォークマンズが出た場所に家のママチャリで全速力で向かった。フォークマンズが出たのは小学校だ。小学校の鶏小屋の前で鶏に卵を産め、産まないと焼き鳥にするぞと脅して嫌がらせをしていた。
そのフォークマンズの戦闘員達、全身黒タイツに覆面で顔の前に三又のフォークが描かれている彼等に言った。
「それ以上のことは許さないぞ!」
「フォ!?」
「ジャスティスマンか!」
「そうだ、街の為商店街の為に戦う正義の戦士ジャスティスマンだ!」
サトシはバックに旭日旗を出して名乗った。
「御前達の悪事止めてみせよう!」
「やれるものならやってみろ!」
「俺達を止められるならな!」
すぐにだ、彼等は。
鶏達への嫌がらせを中断してサトシに向かった、だがサトシは自慢のカポエラやジャスティスソードで戦い。
戦闘員達を瞬く間に倒してしまった、そしてさらに身構えて言った。
「首領エビル!出て来い!」
「言われなくても」
青髪を長く伸ばした妖艶な美女が出て来た、派手なグラビアアイドルが着る様な前が大きく開き胸がかなり露わになっていて臍も見えている黒い水着の様なレオタードに黒い太腿までのブーツに裏地が赤の黒マント、肘まで完全に覆っている黒手袋には鞭を持っている。切れ長で赤い唇に濃い目のメイクの美女だった。スタイルはかなりいい。
その首領エビルが出て来てだ、サトシに言った。
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