155 九州代表
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は気が強くなった。
進藤は足換えシットスピンを行った。そしてトリプルフリップにシングルアクセル・・・。しかし進藤は失敗に気付いた。トリプルアクセルのつもりがシングルになってしまったためである。そして滑り直す。今度はダブルフリップ。そしてトリプルルッツ・・・。しかし、ダブルになってしまった。失敗続きで進藤は悔しかった。
(点数稼ぎのためとはいえ、ジャンプが難しいものに偏りすぎだよ・・・。構成で問題があるぞ・・・。上手くできても黄花さんを越えるのは無理かもしれない・・・)
藤木はそう感じていた。進藤は二度のジャンプのミスで悔しかったが、それでも今度は成功させようと躍起になる。次に見せたのはスパイラルシークエンス。そして二度目のトリプルルッツ。今度は成功した。そしてダブルフリップを行い、そしてレイバックスピン。そしてステップシークエンスをしてトリプルアクセルを行う・・・。しかし、悔しい悔しい転倒だった。すぐに起き上がり、締めにフライングレイバックスピンを見せた。
進藤の演技が終了した。進藤は悔しかった。しかもジャンプで一番の見せどころのトリプルアクセルを失敗したのだから。
(くう・・・、悔しい・・・。折角ここまで来たのに・・・。あんなみっともないミスを繰り返すなんて・・・)
一方、美葡と黄花は進藤の演技について話し合っていた。
「やっちゃったワね、進藤さん・・・」
「うん、無理してた感じがするわ。もっと他の種類のジャンプを混ぜていたらよかったのに・・・」
進藤の得点が出た。135.6。黄花の点数は越えなかった。だがそれでも現時点では二位である。それでも進藤は涙が止まらないのだった。
進藤が控室に戻ってきた。美葡と黄花は進藤が心配で近寄ってきた。
「進藤さん・・・」
「何さ!バカにしに来たんと!?」
「違うわよ。進藤さんもミスが残念だったけど、凄い演技だったって私達思ったの。お世辞じゃなゐわ」
「そうよ。このままなら金は無理でも銀か銅は獲れるかもしれないワ。。だからまだ挫けないで!」
「う、うん・・・」
その時、一人の女子が近づいてきた。北海道大会の金賞者・有子真羽だった。
「貴女、もしかして他の出場者に差を付けようとして難しいジャンプばか?に頼っていたでしょ?」
「は、はい」
「そ?では自分の最高の演技にはな?ないわ。様々なジャンプの種類を織?交ぜなきゃいけないのよ。ループやサルコウ、トウループも入れた?貴女は黄花さんより高い得点が貰えたはずよ」
「そうでした・・・。目先の事しか考えていませんでした・・・」
「でも貴女は二位だしまだまだ分か?ないわよ。そ?じゃ、私は自分の番を待つわ。じゃあね」
有子は三人から離れていた。
「そうゐゑばあの人、リハーサルでは地味な演技だったわよね。落ち着ゐてあんな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ