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空に星が輝く様に
17部分:第二話 受験の場でその五
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第二話 受験の場でその五

「晩御飯になったらね」
「うん、わかったよ」
 屈託のない笑みで返す妹だった。月美はここで右手にある扉を開いた。丁度そこが彼女の部屋なのだ。広い部屋の中に大きな白い柔らかそうなベッドがありだ。見事な机にパソコンもある。本棚もかなり立派だ。
「それじゃあ晩御飯にね」
「ええ、御願い」
 こんな話をしながら休む月美だった。この日はこれで終わった。しかしであった。
 それから数日後であった。その合格発表の日である。陽太郎は学校の校庭にあるその合格発表を見ていた。白い大きなボードのところに黒いアラビア数字の文字が書かれていた。
「ええと」
「どうだったの?」
 その彼に星華が横から声をかけてきた。当然彼女も見に来ているのだ。
「あった?」
「ちょっと待ってくれよ」
 掲示板を見たまま返した言葉だった。
「そんなすぐには」
「そうなの」
「ええと」
 まだ見る。そうするとだった。
 その数字を見てだった。陽太郎は笑顔になった。そのうえで星華に顔を向けてすぐに言うのであった。
「あったよ、俺の番号」
「そう。それだったら」
「ああ、合格だよ」
 満面の笑顔での言葉だった。
「これでな。八条高校に入学だよ」
「おめでとう」
「佐藤はどうなんだ?」
 そのうえで彼女に問うのであった。
「御前はどうなんだよ」
「あっ、今からね」
 実は自分のものはまだ見ていなかったのである。
「見に行くわ」
「そうなのか」
「ええと、私のはね」
 早速自分の方の掲示板を見る。すると彼女もすぐに笑顔になるのだった。
「あっ・・・・・・」
「あったのか!?」
「ええ、あったわ」
 その笑顔での言葉だった。
「私の番号も」
「本当に受かったんだな」
「一緒にね」
 あるのがわかってだ。星華も笑顔で言うのであった。
「高校でも一緒ね」
「そうだよな。また一緒だよな」
「また同じクラスになればいいね」
「ああ、本当にな」
 そんなことを言い合う二人のすぐ傍ではだ。狭山と津島がそれぞれ言っていた。
「ちっ、御前もかよ」
「そうよ。悪い!?」
 津島が顔を見上げて彼に言い返したのだった。
「私も受かったのよ」
「俺が受かったのはいいけれどよ」
「これでまた一緒ね」
「ったくよお、何なんだよ」
 狭山は口ではこう言う。しかしであった。
 その顔は笑っていた。間違いなくだ。そしてその笑顔でさらに話すのだった。
「まあいいか。なあ」
「何?」
「すぐに学校に戻ろうぜ」
 彼等のその中学校にというのである。
「いいな、それでね」
「そうよね。連絡しないとね」
「そうしないと駄目だしな。二人でな」
「高校でも一緒になるってね」
「一緒かよ」
 また口では
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