第十二幕その七
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「うわ、アニメみたいな光景だね」
「日本のアニメみたいだね」
ジョージはその列車を見てこう言いました。
「これは」
「線路を使わずお空を飛んで進むなんてね」
神宝が言うにはです。
「流石オズの国だね」
「オズの国の列車はああなのね」
ナターシャは何処か納得している感じです。
「お空を飛んで来るのね」
「夜に走ったら銀河鉄道ね」
こう言ったのは恵梨香です。
「こんな素敵なものはないわ」
「そうよ、オズの国の列車はお空も海の上も中も進めるのよ」
トロットが驚く五人にお話しました。
「ああしてね」
「そうなんですね」
「そうよ、そしてあの中にね」
「オズマ姫やドロシーさん達がですね」
「乗ってるわよ、じゃあオズマ達ともね」
「オズの国の中にある大阪をですね」
「楽しみましょう」
「わかりました」
カルロスが笑顔で頷きました、そしてです。
列車は皆が今いる場所、住吉大社の前に停まってです。そうしてでした。
そこからオズマとオズの国の名士達が揃って出てきました、まずはドロシーがトトを抱いたまま街の中を見回して言いました。
「日本のお家が一杯あるけれど」
「他の日本人街とは違う感じがするわね」
「何かね」
こうオズマに答えるドロシーでした。
「人の匂いが強いっていうか」
「人情というかね」
「そんな感じが強いわね」
「そうよね」
「これが大阪なのね」
「ええ、私も鏡では見て知っていたけれど」
「実際に中に入ると」
「肌で感じるわ」
大阪のその色をというのです。
「はっきりとね」
「凄く親しみやすい街ね」
「そうよね、ほら見て」
ここでオズマは街を行く人達を見てドロシーに言いました。
「皆賑やかにお話してるわね」
「そうよね」
「ええ、あとキャップ棒だけれど」
オズマは街を行き来する人達の中から一人の男の子を見付けてドロシーにこうも言いました。
「あの白と黒の縦縞の」
「前にティーとエイチが合わさったマークがあるわね」
「あれはこの街で人気がある野球チームの帽子なの」
「あら、そうなの」
「阪神タイガースっていうのよ」
「あっ、この世界にも阪神あるんですか」
「ええ、あるわよ」
オズマはカルロスににこりと笑って答えました。
「それぞれの日本人街に野球チームがあってね」
「この街の野球チームはですか」
「そう、阪神なのよ」
「そうですか、この世界にも阪神があるんですね」
「それで凄く人気があるのよ」
「この街ではですね」
「日本人街全体でファンの人が多いわよ」
阪神はそうだというのです。
「そしてね」
「この街では特にですね」
「阪神は人気があるのよ、他にはドラゴンズ、カープ、スワローズ、ベイスターズ、ホークス、ラ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ